沖森卓也
笹原宏之
常盤智子
山本真吾
三省堂
2011年5月20日発行
ISBN:978-4-385-36480-3:detail
まえがき
第1章 総説
第1節 文字の機能と特性
1 言語に於ける文字
2 文字の成立
3 音声言語と文字言語
4 文字言語の特性
5 文字の定義
第2節 文字の分類とその歴史
1 文字の分類
2 文字の誕生と古代の文字
3 子音文字の派生
4 アルファベットの成立
5 表音文字と音韻の関係
6 文字と語の関係
第3節 日本における文字
1 日本語の文字体系
2 正書法と表記法
3 日本語の表記法
第2章 漢字
第1節 漢字の起源と展開
1 漢字の起源
2 漢字文化圏の形成
3 漢字文化圏の多様化
第2節 書体
1 書体の変遷
2 印刷の書体
3 書体の表現効果
第3節 字体
1 字体とは
2 字体のゆれ
3 字体についての政策
4 地域などによる字体の差
第4節 漢字の構成
1 漢字の構成方法
2 漢字の構成要素
3 部首
第5節 漢字音
1 中国語の音節構造
2 中国漢字音の変遷
3 日本漢字音
4 日本漢字音の系統
第6節 訓
1 訓とは
2 音と訓との関係
3 熟字訓
4 訓読みに関する問題点
第7節 国字と国訓
1 国訓
2 国字
第8節 当て字
1 当て字とは何か
2 当て字の分類
3 当て字と意識
4 当て字の現在と未来
第3章 仮名 62
第1節 万葉仮名
1 万葉仮名の種類
2 『万葉集』の表記
第2節 平仮名
1 平仮名の成立
2 平仮名の資料とその字体
第3節 片仮名
1 片仮名の成立
2 片仮名の資料
3 片仮名の字源
4 片仮名の用途
第4章 ローマ字 84
第1節 明治初年までのローマ字
1 ローマ字とは
2 室町時代のローマ字
3 江戸時代のローマ字
4 幕末以降のローマ字
5 一般社会への広がり
第2節 ローマ字の綴り方
1 明治以降のローマ字
2 ローマ字を国字に
3 ヘボン式
4 日本式
5 両者の対立と並立
6 現行のローマ字の綴り方
第5章 補助符号 94
第1節 訓点の方法
1 訓点と訓点資料
2 訓点の歴史
第2節 濁点
第3節 半濁点
第4節 踊り字
第5節 句読点
第6節 さまざまな符号・記号
1 符号・記号
2 引用符
3 長音符
4 見せ消ち
5 合字ほか
6 ピクトグラム
第6章 表記法 114
第1節 仮名遣い
1 仮名遣いとは
2 現代仮名遣い
3 現代仮名遣い成立までの経緯
第2節 送り仮名・振り仮名
1 送り仮名・振り仮名
2 送り仮名・振り仮名成立の背景
3 現代の送り仮名・振り仮名
第3節 外来語の書き方
1 外来語とは
2 漢字による表記
3 片仮名による表記
4 外来語の表記のきまり
5 日本語で表記する際の問題
6 外国人学習者の不便
第4節 漢字政策
1 戦前までの漢字政策の歴史
2 戦後の漢字政策
3 周辺に位置する漢字政策
4 戦後の漢字政策の内容
第7章 文字と社会 136
第1節 印刷の歴史
1 印刷とは
2 信仰の場における印刷
3 信仰から学問へ
4 キリシタン版
5 古活字版
6 製版による印刷の大衆化
第2節 印刷の文字~明治以降(近代)
1 明治時代
2 大正・昭和(戦前まで)
3 戦後
4 印刷がもたらしたもの
第3節 日本の書道
1 書道とは
2 日本における書道
3 芸術としての書道
4 流派書道
5 実用の書道
6 文化と書道の広がり
7 明治以降の書道
第4節 文字遊び
1 文字遊びとは
2 仮名を利用したもの
3 漢字を利用したもの
4 絵を利用したもの
主要参考文献 152
事項・人名・書名索引 154
執筆担当者一覧 159