桜楓社 1989
http://snob.s1.xrea.com/l/20080414.html
献辞
修辞と解釈――万葉集「峯文十遠仁」補説 / 春日和男
依田学海の漢詩の推敲――「墨水別墅雑録」に見る / 今井源衛
語頭の濁音、その存在と発音 / 柴田武
日本語基本慣用句二〇〇句 / 宮地裕
漢字仮名交り文の伝流 / 築島裕
書陵部蔵大乗本生心地観経巻第八院政期角点 / 小林芳規
国語の文の統一作用と連続性――鈴木朖『言語四種論』の原点に戻って / 島田昌彦
組織と分類――あゆひ抄大旨による脚結の統一把握 / 川端善明
京都府与謝郡伊根町新井方言の尊敬辞「ナサル」について / 室山敏昭
明治文語研究の方法 / 岡本勲
『東大寺諷誦文稿』の片仮名の体系――片仮名字体史序説として / 前田富祺
真名伊勢物語の表記――ハ・ワ行に関する仮名遣の違例といわれるものについて / 遠藤邦基
助動詞「ユ」「ラユ」と「ル」「ラル」との関係 / 柳田征司
頂妙寺版法華経の改訓――法華経為字和訓考の一環として / 田島毓堂
日本漢字音成立の指摘背景――間歇と連続を繞って / 沼本克明
上代における呉音と漢音 / 湯沢質幸
和歌山県中部における動詞二段活用形の動態――コミュニティ差・性差 / 真田信治
中世的語彙形成の性格について――今昔物語集前後におけるツカルの語史を中心として / 伊原信一
P音続考 / 木田章義
方言における東西対立分布の史的傾向 / 小林隆
あゆひ抄における「漢字」についての説 / 佐田智明
薩摩美山に伝わった朝鮮語資料の一性格――『韓語訓蒙』の表記法をめぐって / 藤井茂利
呼応にみる和漢の混淆――宇治拾遺物語について / 原栄一
岡嶋冠山編「唐話纂要」本文覚え書き / 福田益和
九州諸方言と萩市見島の方言アクセントをめぐる「系譜」再論 / 添田建治郎
佐渡七太夫正本「さんせう太夫」の詞章の性格 / 柏原卓
方言資料としての『出雲国産物名疏』 / 田籠博
黄表紙に於ける表記法――一九自画作に於ける漢字 / 矢野準
疑問詞による係り結びについて――『源氏物語』を資料として / 高瀬正一
近世前期京阪語の命令形語尾「ヨ」「イ」について――古狂言本を中心に / 坂口至
日本漢字音と台湾閩南語との関係――韻鏡の明・微母字の音価 / 陳子博
「世にたぐひなしと見奉り給ひ」考 / 伊佐山潤子
歌舞伎脚本における敬語辞――上方絵入狂言本を中心に / 山県浩
吾妻鏡補の「国語解」の音注について / 高山倫明
福岡のアクセント / 中村萬里
国語資料としての仮名文書――鎌倉時代の二段活用の一段化例、ナ変の四段化例等をめぐって / 辛島美絵
「まだ~ない」から「まだ~ていない」へ / 赤峯裕子
漢語サ変動詞の自他性と態 / 江口泰生
日中漢語の対比研究――逆順語を中心に / 張瓊玲
亀齢軒斗遠の前半生――天保の風流 / 中野三敏
撥音の後のパ行音――P音の発生と展開 / 迫野虔徳
「ひぐれ」攷 / 今西祐一郎
『指微韻鏡私抄略』の刊本――寛文九年刊『韻鏡秘伝抄』 / 岡島昭浩
鹿児島二型アクセントにおける助詞・助動詞のアクセント / 木部暢子
シラビームからモーラへ――鹿児島県出水市方言についての報告 / 崎村弘文
ゴンザの翻訳方法 / 田尻英三
『英和俗語辞典』の雅言 / 原口裕
戦後台湾の日本語教育史における一考察 / 蔡茂豊
原始日本語の一視角 / 辛容泰
奥村三雄教授略歴
奥村三雄教授著作目録
後記
執筆者一覧