昭和49年1月20日 初版発行
明治書院
敬語の本質と現代敬語の展望 大石初太郎
一 敬語はなにを表わすか
言語における敬語の位置
敬意と敬語
敬語の効果
二 敬語はなにによって成り立つか
社会的意識と敬語
敬語の変化
三 敬語の今日と明日
敬語の近代化
敬語の乱れ
敬語の将来
敬語の体系 南不二男・林大・林四郎・芳賀綏
現代敬語の体系
一 記述の前提
目的・対象
分析の観点
敬語表現の全体的システム
用語の定義
記述のあらまし
二 敬語要素のいろいろ
言語的要素
随伴的要素
非言語的要素
三 敬語の意味
意味の構成要素
意味の構造
四 選択の条件
外的条件
内的条件
五 討論
原案
敬語の一般的性格に関して
敬語体系の記述について
敬語行動の諸条件
一 表現に影響すべき諸条件
言主の性向・態度
場面
相手
表現内容への認識
二 変容すべき言語内容
言主のそのときの態度、発言の時機
話題とその展開
詞的内容
辞的内容
三 討論
言主について
場面について
言語内容について
相手について
再び言語内容について
言語随伴行動および非言語行動について
敬語表現の原理 藤原与一
序説
一 何が人間に敬語行動をさせるのか
「ていねい」意識
社会の人間関係――その風土性
二 婉曲法 敬語法成態の原理
婉曲法
日本語の構造と婉曲法-日本語「文表現法」の文末決定性
待遇表現の情緒的展開
場面に即する婉曲法
三 敬語表現の分化
敬語表現分化の理
文法的分化
音声敬語法
文字表記上の敬卑層序
四 敬語表現と人
結語