―日本語方言学概説
大石初太郎・上村幸雄編
筑摩書房
昭和50.1.15
まえがき 大石初太郎
第一部 方言と標準語
一 日本語の方言、共通語、標準語 上村幸雄
1 方言という概念について
2 日本語の方言の分布と下位区分
3 日本語の方言の成立過程
4 現代にいたるまでの日本語の発展
二 東京の話しことば 大石初太郎
1 東京人の使っていることば
2 東京語に対する批判
3 東京語と標準語
三 話しことばと日常生活 宮地裕
1 「イル」と「オル」
2 話しことばのラング的特性
3 話しことばの表現的特性
4 話しことばの研究と教育
第二部 方言のくみたて
一 方言の音声とアクセント 加藤正信
1 音声と音韻
2 音素と音韻体系
3 対応、地理的分布、歴史の問題
4 イとエの区別
5 シとスなどの区別
6 連母音ai,ae
7 有声化と鼻音化
8 クヮ・グヮ
9 セなどの音声
10 特殊音と拍の構造
11 アクセント
二 方言の文法 上村幸雄
1 まえおぎ
2 文法的な手つづき
3 名詞
4 動詞
5 形容詞、むすび(copula)
三 方言の地理的分布 特に分布の内容について 徳川宗賢
はじめに
1 言語外要因との関係
2 調査と作図
3 言語の内部の問題
おわりに
第三部 各地の方言
一 北海道と東北北部の方言 北条忠雄
〈北海道>
1 北海道方言
2 道南方言の北奥羽要素
3 福島町白符
〈東北北部〉
1 北奥羽方言
2 理由表現からみた北奥羽方言の諸相
3 音声
4 アクセント
5 動詞
6 形容詞
7 助詞・助動詞を中心とする諸表現
8 擬音(態)語 その創造と技巧
二 東北南部と関東の方言 飯豊毅一
三 北陸の方言 岩井隆盛
四 東海の方言 南不二男
五 近畿の方言 奥村三雄
六 中国方言 神部宏泰
七 四国の方言 土居重俊
八 九州の方言 上村孝二
九 琉球の方言 外間守善
第四部 各地方言のテクスト
1 秋田の方言 北条忠雄編
2 栃木の方言 飯豊毅一編
3 八丈島の方言 上村幸雄編
4 能登の方言 岩井隆盛編
5 尾張の方言 山田達也編
6 京都の方言 奥村三雄編
7 出雲の方言 南不二男編
8 隠岐の方言 神部宏泰編
9 土佐の方言 土居重俊編
10 薩摩の方言 上村孝二編
11 沖繩の方言 上村幸雄編