『日本語学』
1986.5
特集 近世語
近世語の世界 島田勇雄
近世の漢語の位相――『浮世風呂』を中心に 佐藤亨
近世文語についての覚書 鈴木丹士郎
式亭三馬の漢字使用――『浮世風呂』を資料として 土屋信一
洒落本にみられる流行語雑記 矢野準
*
近世前期語散見 前田金五郎
《奴ことば》の美学 乾裕幸
近世語寸見――語義変化のある場合 中村幸彦
*
三島由紀夫に於ける和訓ルビ付の漢語――戯曲を中心として 新裕美
「なわさよね」のこと 林大
★連載★
現代文章講義(十九)押しのけられる自意識(続) 横光利一『紋章』 野口武彦
若紫巻を読む⑥ 尼君の返歌は曲解ではない 甲斐睦朗
*
中国の詩と国文学――五妃曲-第六回 近藤春雄
近代俳句を読む⑥ 平井照敏
新刊自己紹介
『ひびきあう国語教室の創造』 長谷川孝士
『幕末・明治初期語彙の研究』 佐藤亨 m
修士論文要旨紹介
久池井紀子「形式副詞の考察」
宮崎和人「日本語アスペクトの理論的研究」
*
「貫かつて」その後 「木曽の最期」 森田穣二