研究資料日本文法 第8巻
1 文の組み立て 林巨樹
一 「文の組み立て」論の範囲
二 構文論の展開
三 文型の基本構成
四 文脈の病理
2 文と語の間にある単位──文節・句・文素など 森野宗明
はじめに
一 文法学説と文法上の単位体
二 山田文法の語と句・文
三 橋本文法の文節
四 文節に類するもの──文節の問題点
五 時枝文法の句
3 文とは何か 高野繁男
一 はじめに
二 山田文法の句論
三 松下文法の断句論
四 橋本文法の文
五 時枝文法の文論
六 渡辺実氏の陳述論
七 む す び
4 文構造の諸学説 林四郎
一 大槻文彦『広日本文典』の「文章篇」
二 落合直文『日本大文典』の「文章」の論
三 岡倉由三郎『新撰日本文典』の構文論
四 山田孝雄の「合文」説
五 山田文法の「格」の種類
六 松下大三郎 『日本俗語文典』の構文論
七 『改撰標準日本文法』の構文原理
八 松下文法の「格」
九 学校文法の文の成分
一〇 時枝文法の入子型構造
一一 時枝文法の「格」
一二 林の構文観
一三 一つの述語にかかる構文要素
一四 連結と展開の扱い
5 主語・主題・提示語・総主語 宮地裕
はじめに
一 主語のない文・あいまいな文
よびかけ文・わかれ文・詠嘆文・応答文
判叙文・要求文
二 提示語・総主語
提示語
総主語
三 主題文の一面
名詞述語文
「象は鼻が長い」「象は力が強い」「象は鼻の力が強い」
6 文章の展開 山口仲美
一 はじめに
二 池尾の禅珍内供の鼻の語
三 今昔説話と芥川の「鼻」
四 今昔説話の文章展開
五 プロットと起承転結との関係
六 短い説話と長い説話の文章展開
七 日記の文章展開
八 随筆の文章展開
九 歌物語の文章展開
一〇 物語の文章展開
一一 説話の文章展開の源流
一二 説話と昔話との差異
一三 おわりに
7 変形文法・生成文法 奥津敬一郎
一 はじめに
二 言語とは何か
三 文法の組織
四 受身文
五 授受動詞文
六 自動詞文と他動詞文
七 おわりに
資料1 1 橘守部「三撰格」抄 鈴木一彦
長歌撰格
短歌撰格
文章撰格
2 近世以前の構文研究書抄 [飯田晴巳]
八雲御抄
手爾葉大概抄之抄
国文世々ノ跡
詞の玉緒
詞通路
資料II 構文関係研究文献一覧 [飯田晴巳]