かたこと

国語学辞典 矢田部達郎 柴田武


かたこと 一(心理)かたことには発音上のかたことと意味上のかたこととがある。前者は砂糖をオチャトー、鋏をハタミというような類で、サ行のチャ行化、タ行化が最も多く、その他ラ行のヤ行化、ワ行化、ダ行化等も行われる。後者はさらに特定の児童語(別項)の使用と不完全な構文の頻出とに分けられる。不完全な構文では特にテニハの脱落と用言の無活用とが重要な部分をなす。「オバケ、コワイナイ」「コレタベレライル?」等がその例である。もっとも、かたことと、言い誤り(↓言いまちがい)とを判然と区別することはむずかしい。「先生より違う」「足がころんじやった」というのは、かたことというよりは言い誤りである。ただ、かたことと言い誤りとは併発しやすく、したがって言い誤りをも含めて、広くかたことと呼ぶことは差支えないであろう。   〔以上矢田部達郎〕

書名

『かたこと』


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Last-modified: 2020-10-13 (火) 11:57:41