岩波日本古典文学大辞典 水野稔
新潮日本文学大辞典 なし
止動堂馬呑

洒落本大成第11巻

https://kokusho.nijl.ac.jp/work/1543539?ln=ja

https://dl.ndl.go.jp/pid/2534134/1/1 版本
https://dl.ndl.go.jp/pid/878452/1/56 明治24 活字本
https://dl.ndl.go.jp/pid/1259010/1/394 洒落本大系4


やるぞ白紙《しらかみ》文と読《よめ》。お手が鳴《な》るなら銚子《てうし》とさとれとは。ずつとむかしの事にて当世は按摩はヒイと吹き。夜鷹蕎麦は。チリ丶ン〳〵とならし。人を呼ぶに。手を叩かずに畳《たゝみ》をたゝく国《くに》有り。其|往古《いにしへ》。此国より。一角せんにんと云もの。替《かへ》玉といふ名玉をもち来る。此玉の明徳《めいとく》は第一|美女《びじよ》是をもつ時は。たちまち悪《あく》女となる事。神変《しんへん》ふしぎの名玉也。此仙人|流布《るふ》する国を号《ごう》してヲカバ国と云爰にニヤン国といふ有り。五洲《 しう》に別《わか》れり。鰹《かつほ》ぶし洲。六軒洲。土手側洲。ゴン洲と有り。中に都なる一チ目《もく》洲のあらましを。明ちかき夜の茶におかされて。寐もやらず。硯《すゞり》の海に筆をひたして。紙のついゑをいとひて。反故《ほうご》のうらへ書しを。我朋《わかとも》来りて。くりかへし。て是はニヤンノコトダ。ニヤンダカ分《わか》らぬ。ニヤンノおもしろくも。ニヤントモなひといふをすぐに。ニヤンノコトダと。題すると云々
うしのとし 
あつき日述之
止動堂馬呑述


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Last-modified: 2023-06-08 (木) 18:02:13