スティーブン・ピンカー
NHKブックス

上巻

1995.6.25
isbn:4-14-001740-6


I 技能を獲得する本能
   言語本能
 言語能力の謎 
 言語は「本能」である
 チョムスキーをこえて

II おしやべり
    ヒトのあるところ、必ず複雑な文法あり
 言語を持たない部族は一つもない 
 文法にかなった労働者層の発話
 「ピジン」から「クレオール」の誕生 
 ピジン手話のクレオール化
 脳中に文法ルールの青写真が内在する 
 言語能力だけに障害が現れる例
 知的障害の「おしゃべり症候群」 
 言語にかかわる遺伝子と脳の回路

III 思考の言葉
    心的言語
 言語が思考を規定する説は誤り 
 根拠のない言語決定論
 イヌイットの語彙の大嘘 
 対照実験の欠陥
 言語を持たない人の思考 
 心的イメージで考える
 チューリング・マシン 
 内的プロセッサに必要な情報
 普遍的な心的言語の可能性

IV 言語の仕組み
    生得のスーパールール
 文法の基盤になる原理 
 単語連鎖装置の問題
 文は連鎖ではなく、木である 
 優れたチョムスキー理論
 名詞、動詞 
 すべての言語に共通する句の構造
 言語のスーパールール 
 動詞は句のなかの専制君主
 暗黙の格標識 
 機能語は文の骨格を作る
 深層構造表層構造 
 文法は、耳と口と脳を結びつける仲介者

V 言葉、言葉、言葉
 驚きに満ちた単語の世界 
 苦もなく使いこなせる活用語尾のルール
 語構造のパターン 
 不規則変化動詞は昔のルールの化石
 ウォークマンの複数形は? 
 子どもの頭のなかには語構造の論理がある
 単語とはなにか 
 平均的アメリカ人は単語をいくつ知っているのか
 音と意味の恣意的関係 
 赤ん坊は、言葉以前にものの概念を持っている

VI サウンド・オブ・サイレンス
 話し言葉の音声は、継ぎ目なしにつながっている
 話し言葉を解読する速度 
 言語音声の仕組み 
 子音の発音
 言語音声を作る複雑な動き 
 音声パターンを決めるもの
 音韻ルールは音素ではなく特徴に注目する 
 音韻ルールはなんのためにあるのか
 音声認識コンピュータを作れない理由 
 言語知覚はトップダウンか
 英語の綴りは見かけほどめちゃくちゃではない

VII トーキングヘッズ
   文を理解する心的プログラム
 コンピュータの理解力を過大評価 
 文構造を解析する心的プログラム
 人間の情報処理におけるボトルネック 
 理解不能な玉ねぎ文
 意思決定は人間の強み、コンピュータの弱み 
 妥当な文構造だけに目をつける
 文の理解と一般的知識 
 法律や契約の文における二義性 
 心のなかの変形処理
 ウォーターゲートテープ 
 マスコミの会話修正
 文法ルールからほど遠い現実の発話 
 聞き手が補足して意味を持つ会話

下巻


VIII バベルの塔
     言語の系図
IX しゃべりながら生まれた赤ちゃん、天国を語る
     母語を習得するプロセス
X 言語器官と文法遺伝子
     脳のなかにさぐる
XI ビッグバン
     言語本能の進化
XII 言語指南役たち
     規範的ルールの誤り
XIII 心の構図
用語解説
訳者あとがき 椋田直子
解説  原口庄輔


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:38:47