久保田勝子

山崎朋子編『「女の生き方」四〇選』

『文藝春秋』(一九六七・八)

私が速記を習ったのは昭和六年、日本女子大の英文科にいたときだった。九段下と飯田橋のあいだに、女子外国語学校という、タイプや、外国語や、速記を教えている小さな学校があって、校長は仏教関係の常光浩然という方だった。私の家は当時、九段下の靖国神社の向かい側にあったので、九段下まで歩いて夜学に通うのは、らくだった。昼間、目白の女子大まで通い、夜は速記の学校に通った。そして両方を同時に卒業した。

九段下の中根速記学校へ入れた


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:07:59