佐竹昭広 岩波新書・黄350、1986.9
東京新聞連載


はなしは庚申の晩
 はなし
 噺と話
 雑談
 話と放し
 もたれる
 やすい
 やさしい
 やさしいしびり
 「やさし」の美学

かなしき時は身一つ
 身こそやすけれ
 「たのし」と「かなし」
 ねぶた流し
 賀の「たのし」
 宴の「たのし」

草薙の剣
 民間語源
 天の蛇
 クソヘビ
 蛇の剣
 ヤマトタケル
 アギの渡り
 アキの渡り
 サシ野とタシ野
 『風土記』の地名譚

二色の虹
 青
 青と黄
 英訳『古事記』
 青・赤・白・黒
 赤と黄
 黄塗りの舟
 赤い舟
 紫

花ぞ昔の香ににほいける
 紫のにほえる妹を
 咲く花のにほふがごとく
 つつじ花にほへる君が
 今は盛りににほふらむ
 橘のにほへる香かも

青葉若葉の日の光
 光
 雪の光
 川の瀬光り
 光儀

慇懃に我が思ふ君は
 慇懃
 朝参
 過所
 戯笑の歌

はや教へなん九九の算用
 二八十一
 二九十八
 九九
 九九と一一
 二九と四九
 『乳母の草子』
 公家と高利貸
 そろばん
 算木とそろばん
 半弓と鉄砲

右は弁当、左は不便
 疲労
 不弁と不便
 弁当
 抄物ヲ読マウゾ
 さとりのわっぱ
 『法華経直談鈔』

貧窮殿
 無力
 乏少
 貧乏神
 貧窮

ずつなし者の節句ばたらき
 術ない
 ずつなし
 黒豆かぞへ
 方言辞典
 ずくなし
 大ズク、小ズク
 惰けもの
 不精の悪魔
 懶惰と懈怠

雲霧といへば俳諧なり
 鶯の狂言
 雅と俗
 俳言
 漢語の俳諧性
 俳諧師宗祗
 畳字連歌
 和語と漢語

物皆は新まるよし
 展転と灼然
 いちじるしい
 火気
 ほけ・ほのけ
 可能な訓
 占相
 昼か夜か
 左右
 まで・まかぢ・まそで

大かた誤字にぞありける
 誤写
 『校本万葉集』
 本文校訂
 沢瀉注
 木の暮闇

文字を余す事好む人多し
 田舎宗匠
 指を折る
 字余り
 一字千金
 西行と宣長
 宣長の法則
 あらはに余りたり
 と思ふ
 夢といふものぞ

よく見れば此の格なり
 母音の重出
 母音の脱落
 石垣謙二先生
 『万葉集』の字余り
 字余りの例外
 「火気」再説

人さまざま
 たまゆら
 ゆら・ゆらく
 たまかぎる
 玲瓏
 滂動
 人麻呂の名歌

よき子を持ちぬれば
 五右衛門忌
 『本朝二十不孝』
 死一倍
 『文正草子』
 別本『文正草子』
 孝子

祈らずとても神やまもらん
 北野の秘歌
 『天神大事』
 まことの道

あとがき

平凡社ライブラリー

2008.11.10

isbn:9784582766554
解説 佐竹さんの独吟一巻 立川美彦


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 08:44:25