佐野洋 小説
うまい事書いた文見る鼠の巣 武玉川 大岡信『折々のうた』
「[…]芸術家肌というのか、常識が通じない部分、あ、いけない、そういうところがあるのです」 山脇が『部分』という流行語を嫌っていることを、島本則子は知っているらしい。途中で、あわてて言い直した。
齋藤愼爾編『俳句殺人事件』所収