保立道久
『平安王朝』
岩波新書469
1996.11.20
序 「王の年代記」をめぐって
桓武天皇とその子どもたち
桓武天皇のイメージ
桓武の子どもたち
都市王権の成立
『源氏物語』の原像―仁明・清和・陽成・高子
王統が動く―光孝・宇多をめぐるドラマ
延喜聖帝=醍醐と道真の怨霊
「狂乱の君」=冷泉がもたらした暗雲
「摂関政治」と王統分裂
円融・花山の角逐と兼家の台頭
一条と三条―道長の黄金時代
「後」のつく天皇たち―爛熟への傾斜
「院政」と内乱の時代
院政の成立―後三条の登場
白河王統の確立と摂関家の屈服
内乱の時代へ
後白河天皇の歴史的位置
系図
王家系図
藤原氏系図
武家源氏系図
参考文献
あとがき
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/5/4304690.html
!--平安時代は従来,藤原氏が専横をきわめる時代として描かれ,天皇は後景に退いていた.だが,その理解は正しいだろうか? 著者は,桓武から安徳にいたる32代の天皇の「年代記」を通じて,王権の運動としての平安時代史を捉えようとする.叙述のなかに浮かび上がる新たな歴史像とは-知的興奮に満ちた平安時代通史-->