中公新書1476
1999年5月25日発行
兼子次生
ISBN:4-12-101476-6


はじめに
第I部 速記の文化
 一、文字と文化と速記
  話す・聞く・書く営み
   文字の発生と速記化現象
   書字材料の影響
   書く手の影響
   筆記者個人が持つ影響
   三次元的に見た書字行動
   速記という言葉の起こり
 二、速記の歴史
  日本語速記の成立 24
   初の速記講習会の開講
   「速記」の始まりと講談・落語速記の流行
   議会速記の実現 30
   国会の速記実現
   地方議会の速記の変遷
  需要の拡大と方式研究熱 39
   ジャーナリズムの速記
   ガントレット式の工夫
   単画派武田式の功績
   武田の夢を中根式が実用化
   ドイツ速記法の移植
   国立の速記者養成機関の活動
  外国の速記史 52
   イモラの聖カッシアーノの悲劇
   ヨーロッパの速記
   ピープス氏の秘密日記に書かれた速記
   変わった速記
   中国速記の祖、伝音快字
   中国速記の近代史
  速記の現場と出来事 69
   ワープロ符号の発明
   裁判と速記
   出版と速記
   速記と機械の助け合い
   日本の速記と機械
   ソクタイプ発明とコンピュータ速記の登場
   競技の顔を持つ学生速記
   データベース時代に入った速記録

第II部 速記の技能
 一、速記と言語
  言語理論が支配する速記法理論
  表音主義で速記は書かれる
  話し言葉の性質
  聞き間違い
  似たものどうし研究
 二、速記反訳技術
  速記の最も大切な技術
  速記と方言
  話芸と速記

第III部 速記の学習と応用
 一 速記のつくり方
  基礎符号のデザイン
  縮記法の設計
  略記法の設計
  略語の設定
 二 速記の周辺
  中途失聴者のコミュニケーショソ
  要約筆記ボランティア
  教育用リアルタイム字幕
 三 速記教育と技能評価
  速記の学び方
  速記の資格試験
  速記の活躍の場
  速記の応用
 四 将来の速記
  時間要素が問われる未来の速記
  速記が抱える課題
  価値ある速記を目指して

参考にした書籍 91
付録1 似たものどうし研究の間違い例 即
付録2 整文技術の基本 38
付録3 方言の文字化実験 
付録4 速記に必要な基礎語彙リスト ・5
付録5 中根式の基礎理論 ・3
付録6 日本速記協会の速記技能審査基準


北京速記協会編『速記知識』北京速記協会、刊行年不明
顔廷超『速記発展簡史』私家版、一九七七年
西来路秀男『速記入門ハンドブック』昭文社、一九五七年
西来路秀男『衆議院式標準速記法原理』衆友会、一九五〇年
武部良明『日本速記方式発達史』日本書房、一九四二年
武部良明『国語速記概説』(上)(下)衆友会、一九五五年
京都速記士会編『速記発表七十周年記念文集』京都速記士会、一九五二年
小河豊『速記理論』裁判所書記官研修所、一九六六年
寺井美巳『搬送線原理』早稲田式速記普及協会、一九五八年
佐藤忠雄『会議録事務提要』教育出版、一九六八年
兼子次生『速記概論』大阪早稲田速記専門学校、一九七九年
兼子次生『万国速記史』大阪早稲田速記専門学校、一九八〇年
日本速記協会編『日本速記百年記念誌』日本速記協会、一九八三年
兼子次生『速記研究』速記文化研究所、一九九〇年


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Last-modified: 2022-08-07 (日) 23:43:21