千宗之 千登美子
母は最後まで京都弁が話せなかった。[…]家でも母は,勿論東京言葉のままである。だから、私も弟も,ある程度の年齢まで京都弁が話せなかった。[…] ……ボクも入れて と言った。[…] 「そういうときはな、"寄せて"と言うンや」