http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/26172259.html>
和句解 わぐげ*1 語學書 六卷
【著者】松永貞徳
【刊行】寛文二年五月刊、加藤盤齋の序あり。元祿九年「和語のしるべ」と改題し、序文を改めて再刷。
【内容】國語の語源を説いたものである。單語をいろは順に辭書體に排列して一々その語源を註してゐる。著者の序に「未再治の本なり。あやまりも、調はぬ所もあるべし」と記してゐるから、未定稿であつたらしい。
【價値】本書は、專ら國語の語源を考究した書としては有數のものである。而して江戸初期に出た貝原益軒の「日本釋名」(別項)に頗る大きな影響を與へてゐる。これらの點では注意すべきものである。但しその内容は牽強附會で用ひ難いものである。蓋し何れの國に於ても初期の語源研究の書は、この種の弊に陷つてゐるが普通であるから、深くとがむべきではないであらう。     〔龜田〕

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/wa/kaidai_wa007.html>
わくかい
   和句解   五巻  松永貞徳
 言語を、いろは順に集めて、一々語源を説明せり。加藤磐齋の序あり。寛文二年壬寅〔二三二二〕の出版。


和句解 五巻
 松永貞徳の著。寛文二年五月刊。本書は國語の語源を研究したものであり、單語を伊呂波順に配列してある。その語源解釋は常識的であるが、とに角語源研究書として最初のものである事と、徳川初期の益軒の「日本釋名」に影響を與へた點で注目すべきものである。
(亀田次郎「国語学書目解題」)

http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_1870015

雄松堂のマイクロフィルム『歌学資料集成』のリール231に収録されている。

土居文人『松永貞徳『和句解』 本文と研究』和泉書院


*1 「わぐげ」より「わくげ」が穏当かと思うが、本辞典では濁点があるように見えるし、原本の序文にそうある。『国書総目録』での読みは「わくかい」。

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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:07:58