里見義
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/865592


尋常師範学校用
里見義著
和文軌範
明治廿一年二月廿四日
文部省検定済 東京阪上氏藏梓

序 明治癸未二月 学海居士依田百川撰并書
凡例


○本邦文章の純粋なるものは、祝詞宣命あれど詞高尚なり、又中古の物語等は意想を縱横に述たる者なれど尚耳遠し、當今学校用に供せんには、又一際下りたる世の者に非されば適せず、故に此書は近古の文章を多く掲ぐ、但し古今の別なく解し易き文は、中古のものといへども編入す

○文章は自然のものにて、抑揚頓挫首尾照応等の諸法は各国同一なれば、大凡は文章規範の例に倣ひ、圏点○○○批点丶丶丶或は字眼には・・・等を用ゐ、且又文中小段落には 大段落には』等を附し初学の便に供す
○和文には語を省き
○文章中
○文章中冠詞あり言掛けの詞あり、梓弓春、久方の空、等は冠詞なり、難波江のよしあし、秋霧のおほゝしく、抔は言掛けなり、一々解釈せんも煩しければ、==斯の如き線を文の右傍に附す
○古文といへども、文法の如何にぞや思はるゝ所は標注に論ずべし
○送假名は
○書中傍に附する假名は片假名を以てす、平假名は読むに便あしければなり
○又文中
○戦記は

巻の一
○神器 神皇正統記 北畠親房
○初春 源氏物語初音の巻 紫式部
○尋梅といふ題を 松の屋文集 藤井高尚
○無益の事 徒然草上百廿四段 兼好法師
○八月十五日夜家にておの〳〵題を分ちて文作るに山里の月といふを題にて 白求が花 加藤千蔭
○菅丞相の詩 著聞集巻四 橘成季
○二月ばかり山里の梅をめづる記 琴後集 村田春海
○猿の智恵 著聞集巻二十 橘成季
○驛路鈴 盛衰記巻二十三
○手書くこと 玉かつま十四の巻 本居宣長
○榎木の僧正 徒然草上四十四段 兼好法師
○遠島御歌合序 扶桑拾葉集巻十一 後鳥羽天皇
○うつくしきもの 枕草子 清少納言
○くゝりの鹿 著聞集巻十六 橘成季
○舊都月 盛衰記巻十七
○子日御幸奉和歌序 扶桑拾葉集巻三 平兼盛
○撰集抄序 扶桑拾葉集巻七 西行法師
○學文 源氏をとめの巻 紫式部
○藤衣ノ歌 今昔物語集巻廿四 源隆国
○随時樓の記 琴後集 村田春海
○高名の木のぼり 徒然草上百九段 兼好法師
○古へより後世のまされる事 玉かつま六の巻 本居宣長
○土佐日記 紀貫之
○遠物を宝とせず 徒然草百廿段 兼好法師
○蓮を栽る説 閑田文草 在洛南金鈴庵日著之 伴蒿蹊
○虎の鰐を取りたる事 宇治拾遺巻三
○小松内府父ヲ諌ム 盛衰記巻五


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:01:55