唐詩選の国字解


明 濟南 李于鱗先生編選   不許翻刻千里必究
日本芸閣 千葉子玄先生口述
唐詩選講釈
纂輯 南郭 玉山 筑波 三子及
諸老講説以為初学之一助
嵩山房蔵

唐詩選講釈序
 寛政二年庚戌夏六月 京城難波兩都衛兵 植村正弘

唐詩選講釈跋
 寛政二年庚戌九月吉 東都 親衛源紹芳謹跋 


寛政二庚戌年冬至
書林 嵩山房藏板
東都 日本橋南貳丁目
 小林新兵衛梓

改正


故事頭書
明 濟南 李于鱗先生編選   不許翻刻千里必究
日本芸閣 千葉子玄先生口述
唐詩選講釈
纂輯 南郭 玉山 筑波 三子及
諸老講説以為初学之一助
嵩山房蔵


唐詩選講釈序
此編者芸閣先生の口述する所なり。唐仲言解・蒋仲舒注・呉々山附注・王翼雲合解・呉韋庵直解・鍾伯敬合選・黄道周詳解・葉儀汐平などの諸注を熟誦し且つ南郭玉山築波三先生の講義を彼是参考して、詩意に最も能協たるを抄出し前に彫刻して唐詩選講釋と題目し世に発すといへども惜らくは注解と正文と相離れて載せしゆへ、初学の人は注解を読得といふとも何の正文を注解せしや分ちがたきに似たれば、予嘗是を先生に告り。先生も亦然こともあるべしとありけれども既に板刻全畢てよりいまだ時月も経ざれば、今復改刻せんも難かるべし。後再刻を待て爾等よろしく斟酌すべしとあるを以て今年癸酉にたま〳〵再刻するによりて注解を悉其正文の下に移し且注釋の解諭しかたきを改正して解し易からしめんことを欲して増減し、唯先生の為に万分の一も忠臣たらんことを願のみ。将初学の一助ならんか。
此唐詩選の善法則と云ことは既に南郭先生の附言に詳に尽てある如く、唐三百年の間、諸家の詩夥多、滄溟先生過刻撰びて僅に四百六十五首を出せしは詩人後学の為なり。故に蒼溟の撰より善きは無し。蒼溟の撰より精しきは莫し。然るに当世各其の門戸を立て自己の意を以て唐宋諸家の書より抜き一書と成して発すと雖も初心の辨なき輩には格式準繩ともなりがたし。南郭先生の附言に述べし盲人に象を見せしむるが如く然故に詩を学ばんと欲する初学の人は蒼溟が過刻の此の唐詩選を熟読するより善はなし。
 文化十年孟春 嵩山房小林高英

(原文はカタカナ、句読点なし)

この序文は、唐詩選師伝広解を改変したもの<a href="http://www25.atwiki.jp/gosi/pages/8.html">*</a>。


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:06:04