宇野信夫
昭和五十四年十一月二十五日 第一刷
昭和五十四年十二月五日 第二刷
文藝春秋
一 言葉のはなし
言葉の味
羽織をきておいで
「に」と「と」
「たっしゃ」と「りっぱ」
昔のいい言葉
ころしもんく
同じネクタイ
お早よう
嫉くない
後ろに眼はねえや-
講釈の面白さ
落語の面白さ
「ごねる」と「こてる」
かなづかい
おぼえ帖から
それらしい
役者
おかしな言葉
御用達……
長おしの槍
性根と根性
「トバ」と「ドバ」
「全部」と「みんな」
欲しい
九州の名月
ことわざにも時の流れ-
くちぐせ:--
女の肌も知らねえで
最も下等な言葉-……
いまわのきわの言葉
二 せけんぱなし
美しき死
悲願千人斬り
零落
つんぼ
愛欲の果て
区会議員
殺人犯
閻魔堂橋
指先さむき夜
命のきわで見るもの
地主の話
職人気質
そだての親
人の世の花-
芸人の非情--
写真
一世一代のタンカ
無料
人と仏の間
菊吉猿
塙保己一と桂文楽
おつかれさま
三 みのうえぱなし
内蔵助と鶏……
黄昏の町
清正という酒-
画中の友……
空虚:=:…
初恋…-…-
鶴屋南北の墓
幸福
雛の日-…:--
縁日
燈下の記
通夜の靴-
わが柳の記…=…
わが手習の記…:…
歌人吉野秀雄…:
むかし下町に住みて
味覚追憶
鯰のすっぽん煮
長屋の鮪
鯛やき
蟇ロのくさや
先生の鮭
六代目の寿司職人…
さくら肉
冷奴
天どん
納豆売り-…
下町の寿司屋-
金車亭の駄菓子
縁日の芸人……
サイダーの泡
路地の煙
後記
1984年5月25日 第1刷