名づけ
小林康正
『名づけの世相史――「個性的な名前」をフィールドワーク』
2009年9月30日 発行
京都文教大学文化人類学ブックレットNo.4
風響社
isbn:978-4-89489-764-9


はじめに――「読めない名前」はなぜ増えるのか 3
 1 「珍しい名前が珍しくない時代」 3
 2 日常を捉えかえす方法としての「世相史」4
 3 「珍しい名前」を理解するために 6
Ⅰ 「世界に一つだけの花」としての子どもたち 9
 1 「読めない名前」の問題化 9
 2 個性の象徴としての名前 12
 3 名前の脱・世俗化 15
Ⅱ 読めない名前と失われた「公共空間」 17
 1 名前と「公共空間」 17
 2 名前と「親密空間」20
 3 「公共空間」の喪失 21
Ⅲ 「個性的な名前」ブームの起源 24
 1 進行する名前の「微分化」24
 2 コピーライターの参入 27
 3 80年代という消費社会の登場 32
 4 消費社会における「個性」 34
Ⅳ 親密空間における「子どもという価値」38
 1 「完ぺきな名前症候群」38
 2 「子どもという価値」の変容 40
 3 親密空間において呼びかけられる名前 42
Ⅴ 情報=消費社会における「たまひよ」名づけ本 45
 1 名づけの現場から考える 45
 2 ハードルの高い現代の名づけ 48
 3 『たまごクラブ』と「たまひよ」名づけ本 50
 4 「たまひよ」名づけ本における名づけの基本コンセプト 53
 5 音から決める名づけの普及と難読化 55
 6 「差異」を生み出すデータベース 58
 7 「個性」を作り出す仕掛け 62
おわりに 64
  1 「読めない名前」批判の不幸 64
  2 「個性」的な名づけを求めて 68
装丁 原田修作


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2022-10-31 (月) 16:54:46