山口美知代
『英語の改良を夢みた イギリス人たち――綴り字改革運動史一八三四-一九七五』
開拓社 2009
序章 国民統合の言語から国際語へ--英語の自意識とコンプレックスを映す綴り字改革運動
第一部 基礎教育の効率化をめざした綴り字改革論者たち――読み書き能力獲得と国民統合の一九世紀
第一章 代表的綴り字改革論者アイザック・ピットマンの生涯――速記考案者の読み書き改革
第二章 ロンドン学務委員会の請願運動――綴り字改革運動と『読み方教授法報告書』
第三章 綴り字改革公開会議に集まった人びと――基礎教育、言語研究、社会改良のために
第二部 言語の科学的研究を志した綴り字改革論者たち――一九世紀の言語学者・音声学者を中心に
第四章 世界の民族と言語を探求したロバート・レイサム――比較言語学隆盛の一九世紀
第五章 言語学会公認の「英語綴り字の部分的修正案」――OED編集の時代
第六章 一九世紀イギリス音声学の発展と綴り字改革論
第三部 「世界語」に完璧を求めた綴り字改革論者たち――二十世紀の展開
第七章 簡略綴り字協会と国際語としての英語――大英帝国のなかの綴り字改革論
第八章 綴り字改革関連法案の審議
第九章 バーナード・ショーの遺言と英国アルファベット公募
第十章 初期指導用アルファベット導入の顛末――ジェームズ・ピットマンの実験
結びにかえて