杉本つとむ
開拓社
1983年12月15日第1刷発行
1984年7月1日第2刷発行


 語源をさぐるには厳密な言語学の方法によらねぱならない、また、的確な用例と簡潔な記述が要請される。記述の方式はフランス語源学のそれを学んで、用例文は作品名でなく、ジャンル別と世紀によって表示した。[...]
 語源解説・用例文、ともに先輩諸賢の御研究や御労作を十二分に活用させていただいたが、しかしまだ不明な点はすくなくない。断定しにくい点は数説をあげて、読者の参考に供し、別に私見を加えて理解の便をはかった。
 日本語の語源をさぐるには、当然のことながら、日本語の構造、音韻の法則、意味・語形変化の法則など基本的な点への正確な知識を必要とする。その学習によって、はじめて厳密な語源解釈の方法も碓立する。その点、初心者向けに執筆した小著『語源なるほどゼミナール』(社会思想社)、また本書の姉妹篇、『語源の文化誌』もあわせ御一読されることをお願いする。


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:38:43