松本清張
全集36による
何か二言三言、土地の方言で背広と話した。
金谷老人が肥前訛で止めどもなく話すのを、
彼の大阪弁はこまごまとそれらを描写して、聞いている者に巧みな実感をおこさせた。
唄声は前田の一際高い大阪弁に変った。私は関西弁も罵声となると、かなりのまき舌であることを初めて知った。