松村明
洋学資料
近代日本語
東京堂出版
1970
はしがき
蘭語学書とその訳読法
一 国語史上における西欧語の摂取と蘭語学
二 『和蘭語法解』とその訳読法
三 『訳和蘭文語』とその訳読法
四 近世における蘭語学と漢学の背景
平戸本『蘭東事始』について
一 『蘭学事始』の諸本と平戸本『蘭東事始』
二 書名・序文・頭注などによる諸本の異同
三 小石本に見られる書入れと平戸本
四 平戸本と小石本の本文の異同
五 結び
前野良沢の『和蘭訳文略』について
一 『蘭学階梯』訓詁の章
二 『和蘭訳文略』の構成
三 『和蘭訳文略』の内容(一)
四 『和蘭訳文略』の内容(二)
五 『和蘭訳文略草稿』と家蔵本『和蘭訳文略』
六 『和蘭訳文略』の成立年代
七 『和蘭訳文略』とその問題点
前野良沢の『蘭訳筌』『和蘭訳筌』について
一 序説
二 京大本『蘭訳筌』について
三 『和蘭訳筌』とその諸本
丹波修治旧蔵『和蘭文典』の訳語書き入れについて
一 はじめに
二 家蔵本『和蘭文典』(丹波修治旧蔵)について
三 家蔵本『和蘭文典』の書き入れと訳語
四 家蔵本『和蘭文典』の訳文例二三
『日本風俗備考』蘭日会話の部に見られる錯簡について
一 序説
二 国会図書館本と書陵部本の蘭日会話の部
三 アムステルダム版と書陵部本との比較
四 書陵部本蘭日会話の部に見られる錯簡
ファン=デル=ペイルの英語入門書とその系統の会話書
一 ファン=デル=ペイルの英語入門書
二 ガラタマ閲『英吉利会話篇』
三 ガラタマ口授『英蘭会話訳語』
四 島桂潭『挿訳英吉利会話編』
欧米人の日本語会話書
一 リギンズ『英和日用句集』
ニ オルコック『日用日本語対話集』
三 S・R・ブラウン『日本語会話』『日本語適用/プレンダーガーストのマスタリイーシステム』
四 ロニー『日本文集』『日本語会話入門』
五 長崎版『和英商賈/対話集』とホフマン『蘭英和商用対話』
洋学会話書とその用語 、
一 洋学会話書について
二 欧米人による日本語会話書と日本人による初期の洋学会話書
三 幕宋・明治初期の洋学会話書
四 洋学会話書の諸本とその用語の異同
『払郎察辞範』と『和仏蘭対訳語林』
一 序説
二 『払郎察辞範』とその内容
三 『和仏蘭対訳語林』とその内容
四 『払郎察辞範』と『和仏蘭対訳語林』の関係
五 マーリン『ヌーベル-メトード』の内容および両書との関係
六 『ヌーべル-メトード』の本文と『和仏蘭対訳語林』の訳文
七 結論
羅尼著『和法会話対訳』について
一 『和法会話対訳』の書誌
二 『和法会話対訳』の会話文
三 『日本文集』について
四 『和法会話対訳』に見られる日本語と日本語に関する記述
ヘボンの『和英語林集成』について
一 序説
二 書誌および成立事情
三 和英の部の内容
四 英和の部の内容
五 『和英語林集成』の草稿本について
六 初版・再版・三版および縮約版の初版・再版の異同
七 結び
幕末期ロシア語学書についての覚書
一 序説
二 漂流記に見られるロシア語
三 邦人編述のロシア語学書
四 幕末におけるロシア語学書の刊行
欧米人による江戸語の発音研究
一 序説
二 ホフマン
三 レオン=ド=ロニー
四 S・R・ブラウン
五 ヘボン
六 アストン、サトウ、チャムブレン
欧米人の「は」「が」観
一 序説
二 ロドリゲス、コリャード、オヤングレンの「は」「が」の論
三 クルチウス、オルコック、S・R・ブラウン、ホフマン、ロニー、ヘボン等の所説
四 アストン、サトウ、チャムブレンの所説
五 イムブリの「は」「が」の論
後記
索引