松田謙次郎

2008年5月30日 初版1刷
ひつじ書房
ISBN:978-4-89476-299-2

松田謙次郎 (まつだ けんじろう)
薄井良子 (うすい よしこ)
南部智史 (なんぶ さとし)
岡田裕子 (おかだ ひろこ)
荒尾禎秀 (あらお よしひで)
茂木俊伸 (もぎ としのぶ)
佐野真一郎 (さの しんいちろう)
香月真由美 (かつき まゆみ)
山本和英 (やまもと かずひで)


第1章 国会会議録検索システム総論
  1.はじめに
  2.国会会議録
  3.国会会議録検索システムの使い方
    3.1.検索条件指定
    3.2.検索実行・結果の表示・ダウンロード
  4.会議録に含まれないもの
    4.1.議長の許可を得ない発言(「不規則発言」・やじ)
    4.2.秘密会記録
    4.3.不穏当な発言
    4.4.プレス・コード
  5.言語資料としての問題点
    5.1.OCRによる誤字・脱字
    5.2.外字処理
    5.3.整文の問題
  6.議会資料と言語研究
    6.1.言語資料としての国会会議録の可能性と限界
    6.2.国会会議録で可能な分析例
  7.おわりに
第2章 国会会議録はどれほど発言に忠実か?
     ――整文の実態を探る――
  1. はじめに
  2.問題の所在・目的
  3.方法論
  4.データ分析
    4.1.地方議会の整文規準と合致するもの
    4 .2.地方議会の整文規準と合致しないもの
  5.整文のゆれ
    5.1.明確な整文規準が存在しながら整文の有無が分かれるゆれ
    5.2.整文規準が不明確なもの
    5.3.ゆれの起源
  6.考察
    6.1.言語学的観点から見た整文
    6.2.言語資料としての特徴
  7.今後の課題
第3章 連体修飾となる《具体》について
     ――国会会議録からの推測
  1.はじめに
  2.「具体(的)」の国語辞書への登録
  3.明治・大正期の小説等での《具体》の現れ
    3.1.文学作品から
    3.2.雑誌『太陽』から
    3.3.新聞記事から
  4.《具体》についての仮説
  5.国会会議録での《具体》の検証
    5.1.帝国議会での総理大臣の演説での《具体》について
    5.2.第88・89・90回帝国議会会議iでの《具体》について
    5.3.最近の国会会議(第162国会)での《具体》について
  6.まとめ
第4章 国会会議録における行政分野の外来語
  1.はじめに
  2.言語資料としての国会会議録
    2.1.外来語研究資料としての国会会議録
    2.2.データの量と質の問題
    2.3.検索結果の問題
    2.4.検索語の問題
  3.国会会議録を用いた外来語の事例研究
    3.1.事例1「マニフェスト」
    3.2.事例2「アメニティ」
  4.おわりに
第5章 東京出身議員の発話に見る「ら抜き言葉」の
    変異と変化
  1. はじめに
  2.仮説・データ・方法論
    2.1.仮説
    2.2.調査対象
    2.3.除外したケース
  3.分析・議論
    3.1.語幹長と活用型による分布
    3.2.発言年・生年による分析
    3.3.記録部方針変更による革新形の増加:2つの反論
    3.4.プライミング効果のコントロール
  4.結論
第6章 「が/の」交替における個人内変化の研究
  1.はじめに
  2.動機と目的
    2.1.GNCと言語変化
    2.2.個人内の通時的変化
    2.3.国会会議録を用いた変化研究
  3.方法論
    3.1.分析対象
    3.2.抽出対象
    3.3.データ抽出方法
  4.分析結果
    4.1.個別データ
    4.2.他要因の影響について
  5.議論
    5.1.データ中の個人内変化
    5.2.言語外的要因
  6.おわりに

第7章 国会会議録によるさ入れ言葉の分析
  1.はじめに
  2.データ
    2.1.収集法
    2.2.規範・制限
  3.言語外的要因
    3.1.議員の生年との関係
    3.2.年代的変化
    3.3.スタイル
  4.言語内的要因
    4.1.後続要素
    4.2.先行要素
  5.結論
第8章  国会「討論」における反対意見表明
  1. はじめに
  2. 討論の枠組み
  3. 「討論」における反対意見表明
    3.1.分析の対象
    3.2.意見表明の特定と分類
    3.3.「冒頭」における立場表明の経年変化
    3.4.「冒頭」における反対意見表明の表現
    3.5.「例外」における反対意見表明
  4.帝国議会会議録における反対意見表明
  5.考察
  6.まとめと今後の課題

第9章 国会会議録における気づかない方言
    「あっている」についての一考察
  1.はじめに
  2.気づかない方言
  3.「あっている」
    3.1.存在動詞「ある」
    3.2.「ありよる→あっている」
    3.3.「あっとる→あっている」
    3.4. 「ている」の意味
    3.5.「あっている」の共通語意識と使用度
  4.国会会議録における調査
    4.1.「あっている」の発言分布
    4.2.動作の進行「あっている」
    4.3.動作の進行以外の「あっている」
    4.4.「あっていない」の発言分布
  5.分析
    5.1.発言が行われた年
    5.2.仮説
    5.3.過剰矯正形
    5.4.存在・非存在の継続「あっている」「あっていない」
    55.存在からの派生
  6.まとめと問題点
第10章 自然言語処理での国会会議録の利用
  1.はじめに
  2.言語処理コーパスとしての国会会議録
    2.1.大規模である
    2.2.話し言葉コーパスである
    2.3.通時的なコーパスである
  3.国会会議録に見られる統計的特徴
  4.統計調査事例
  5.言語処理事例:国会会議録の要約の試み
    5.1.報知的要約
    5.2.要約規則
    5.3.実験結果
  6.おわりに
参考文献


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:08:02