岩波新書(青版)722
1969年7月21日 第1刷発行
1977年6月20日 第25刷発行
梅棹忠夫


まえがき
はじめに
 学校はおしえすぎる
 やりかたはおしえない
 技術の不足と研究能力
 技術ぎらい
 知的生産とは
 情報産業の時代
 生活の技術として
 現代人の実践的素養
 物質的条件の変化
 個人の知的武装
 この本のねがい

1 発見の手帳
 ダ・ヴィンチの手帳
 わかき「天才」たち
 発見の手帳
 文章でかく
 有効な素材蓄積法
 発見をとらえる
 手帳の構造
 一ページ一項目
 索引をつくる

2 ノートからカードへ
 直輸入の伝統
 天皇のノート
 ノートの進化
 ノートからカードへ
 野帳
 野外調査法とカトド
 現地でカードをつくる
 共同研究
 京大型カード

3 カードとそのつかいかた
カードのおおきさ
 紙質と印刷
 もってあるく
 わすれるためにかく
 一枚一項目
 分類が目的ではない
 歴史の現在化
 有限への恐怖
 カードへの批判

4 きりぬきと規格化
 はじめてのきりぬき
 スクラップ・ブック
 台紙にはる
 しわけ棚からオープン・ファイルへ
 資料を規格化する
 先輩のおしえ
 むつかしい写真整理
 市販品と規格化
 規格品ぎらい

5 整理と事務
 本居宣長の話
 整理と整頓
 おき場所の体系化
 整理法の模索史
 パーキンス先生のこと
 垂直式ファイリング
 分類項目をどうするか
 キャビネット・ファイル
 家庭の事務革命
 空間の配置をきめる
 事務近代化と機械化
 秩序としずけさ

6 読書
 よむ技術
 よむこととたべること
 本ずきのよみべた
 「よんだ」と「みた」
 確認記録と読書カード
 読書の履歴書
 一気によむ
 傍線をひく
 読書ノート
 本は二どよむ
 本は二重によむ
 創造的読書
 引用について

7 ペンからタイプライターへ
 日本語を「かく」
 筆墨評論
 鉛筆から万年筆へ
 かき文字の美学と倫理学
 タイプライターのつかいはじめ
 手がきをはなれて
 ローマ字論の伝統
 ことばえらびとわかちがき
 文字革命のこころみ
 きえた新字論
 ローマ字からカナモジへ
 カナモジ論の系譜
 カナモジ・タイプライター
 カナモジへの抵抗
 ひらかなだけでかく
 ひらかなタイプライター
 改良すべき問題点

8 手紙
 情報交換の技術
 手紙形式の収れんと放散
 形式の崩壊
 手紙ぎらい
 形式再建のために
 あたらしい技法の開発
 タイプライターがきの手紙
 まちがいなくきれいに
 手紙のコピー
 住所録は成長する
 アドレス・カード

9 日記と記録
 自分という他人との文通
 魂の記録と経験の記録
 自分のための業務報告
 バラ紙にかく日記
 日記をかんがえなおす
 日記と記録のあいだ
 記憶せずに記録する
 メモるしつけ
 野帳の日常化
 カードにかく日記
 個人文書館

10 原稿
 他人のためにかく
 訓練の欠如
 印刷工事の設計図
 出版・印刷関係者の責任
 ルールは確立しているか
 原稿は原稿用紙にかく
 原稿用紙
 原稿から印刷へ
 わかちがきと原稿
 印刷技術をかえる
 清書はいらない
 かならずコピーする

11 文章
 失文症
 行動家の文章ぎらい
 才能より訓練
 かんがえをまとめる
 ござね法
 ばらばらの資料をつなげる
 発想の体系的技術
 みじかくわかりやすく
 用字・用語の常識
 日本語は非論理的か
 文章技術の両極
 国語教育の問題

おわりに
 技術の体系化をめざして
 情報時代のあたらしい教育


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:04:55