浜畑賢吉

目次

はじめに 3
Ⅰ役者だから、言葉にこだわってみた
 充て字と語呂合せが好きな民族 12
    「あります、ありません、それは何ですか」12
    フェーン現象に「風炎」と充てた知恵 15
 フランス仕込みの舞踏語たち 18
    「男のくせに演劇部?」と言った身が……12
    土方巽と唐十郎の接点22
 注射ぎらいのドイツ語講釈 26
    のどかな風景の中のおじさん26
    チビッ子昆虫博士を囲むドイッ語29
 四音の略語が生き残る 32
   バゲトラでオンスケならず 32
    七語調だって四拍子 36
 熱いブリキ屋根の猫39
    臨終のじいさまが起き上がってポカリ! 39
    レンガは外来語でないが 42
 ビーコン、ロリコン、ああペニコン 44
    日本人好みの「──コン」44
    「アジコンを九州で」47
 日本語化する演劇用語 50
   「ヌキロクのパンチチ」とは 50
    セッシュとイントレは聖林の匂い 54
 漢字のルーツ意外史 59
    ゲッキョク駐車場は全国チェーン 59
    輸入漢字にも地方色がある 62
    なぜ千六本は千六本か 65
 ロシア語にウラミは数々あって 68
    カンパが劇団の死命を制する68
    近くて遠い国の言葉は少ない70
Ⅱ昔、外来語は子どもと仲よしだった 75
 ウンともスンとも言わないわけは 76
   カルタとズベ公の奇妙な関係76
   私にタバコをやめさせた金森馨の死8ー
 ハムレットとライムライト86
   用途次第で「せっかい」が「しっくい」になる86
  石灰とシェークスピア 89
  英語音痴を育てた英語教師 93
 薩摩ことばと津軽弁の相似点 皿
  古い言葉は南北両端に生きる
  劇団四季の出世神語を創った男
 懐しのコーシー、いとしのレーコー 
  コーヒーの香りに包まれた日々
  にわか裏方には効かなかったコーヒー
  焦げ臭くして味わうに耐えず
 戦後の小学校に生きた外来語 
  衣食住、ろくなものはなかったから
  ズック・お転婆・ランドセル
 バリカン使ってトラ刈りに 
  風俗語も時代変われば
  社名が生きるか、商品名が生きるか皿
 ベーゴマと雨合羽 
  保温から防水へと役目が変わって
  二部授業の雨の日にやったこと
 フライパンのおっさんが来た! 
  買った子は前、買えない子は後ろの差鵬
Ⅲ日常語の面白雑学大研究 133
 ああ、ビール 
   陸の王者はビールがお好き
   牛肉四半斤の栄養
 ジャガタラお春とガンモドキ
   カボチャ嫌いで年代がわかる
  ザボンとサザンカの突然変異ぶり
 やきとり派か焼鳥派か 
  ハヤシライスの意外なルーツ
  ホルモン焼きは放るもン?
 料理界にフランス語が多い理由
  オードブルから主食になったコロッケ
  昔、グルメとは下男のことだった
 俄か通訳はラムネで冷や汗をかいた 159
  「バー」と「ラメン」で悪戦苦闘
  自家製サイダーを売りつけた
 地名が生んだ服飾用語アラカルト 
  インバネスは重かった
  背広の語源は、お好み次第
 「ハウスマヌカン」の古典的構造 
   仏ファッションは軍装に始まった
   昭和二十八年のディオール・ショー
 併略語の語源は迷宮入りが早い 
   正午の砲声とは関係ない半ドン
   超ドレッドノート級とは何か
Ⅳ「むずかし言葉」の蘊蓄大字引 185
 ドイツ語が君臨する医学用語事情
   "人間ドック"やら"あれルギー"やら
   「技ブス」って何だ?
 山中撮影につきもののドイツ語
   ひたすら走り、利口な馬を恨んだ日々
   ナップサックを肩に、孵化を待つ
 あれもこれもオランダ語の時代
   台湾で不覚にも阿片に酔った
   「ドル」は英語にあらず
 南蛮宗教と南蛮国の名は朽ちず
   イエスかジーザスかイエズスか
   国名に残る南蛮風の面影
 南蛮・紅毛両勢力下のアパレル用語 
  西鶴が詠んだスペイン語入り俳句
  襦袢とズボンは同じ語源だった
 和製英語が乱舞するスポーツ界
  ゴルフが草球でラグビーが闘球とは
  なぜ野球用語が全部英語ではないのか
 辞典もダマされる"一見外来語風"
  マジックミラーもリヤカーも純国産
  "いかにも蘭語"から"いかにも英語"への系譜
 語幹で造語して「る」をつけた 
  大学生がいない町・大阪
  平賀源内もNHKも熱中する言葉遊び
  語尾の「る」づくし今昔
 ことばは戦っている 
  「おおきに」と「どうも」の横行を予言した人
  ローマの休日のオードリー・ヘボン!?
おわりに 
  参考文献

参考文献

「外来語の履歴書」 矢崎源九郎  (角川新書)
「江戸たべもの歳時記」 浜田義一郎  (中公文庫)
「日本語の年輪」 大野晋  (新潮文庫)
「日本語」 金田一春彦  (岩波新書)
「漢字の過去と未来」 藤堂明保  (岩波新書)
「翻訳語成立事情」 柳父章  (岩波新書)
「白球大平洋を渡る」 池井優  (中央公論社)
「日本語のリズム」 別宮貞徳  (講談社)
「化学漫談」 黒澤俊一  (全国出版)
「日本語の変遷」 金田一春彦  (講談社)
「ことばの歳時記」 金田一春彦  (新潮社)
「南蛮巡礼」 松田毅一  (中央公論社)
「言葉の海へ」 高田宏  (新潮社)
「桃太郎・舌きり雀・花さか爺」 関敬吾編  (岩波書店)
「平賀源内」 船戸安之  (成美堂出版)
「歓喜喉亅 島津久基  (河出書房)
「俗語の考察」 浅野信  (三省堂)
「芸能語源散策」 小池章太郎  (東京書籍)
「日蘭関係の四世紀」 マルゴ・E・フォン・オプスタル (BV出版)
「漂流」 春名徹 (角川書店)
「昭和大雑誌」  (流動出版)
「女性の風俗六十年」  (主婦の友社)
「読める年表」 奈良本辰也監修  (自由国民社)
「江戸語事典」 三好一光編  (青蛙房)
「明治のことば辞典」 飛田良文・惣郷正明編  (東京堂出版)
「広辞苑」 新村出  (岩波書店)
「言海」 大槻文彦
「古語辞典」 江波煕編  (井田書店)
「英語学と言語学」 三宅鴻  (三省堂)
「国語辞典」  (三省堂)
「英和辞典」  (岩波書店)
「コンサイス外来語辞典」  (三省堂)
「外来語辞典」  (角川書店)

文庫


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:06:58