第一部 自傳風に
Ⅰ
少女時代
落魄
一條家に嫁して
暗い川面
北陽に賣り出すまで
信貴山詣で
足を洗つて
關東の大震災
Ⅱ
義母を偲ぶ
園子の死
優しき後添
千代子
六代目と千代子
慶子
風船玉 (慶子)
日かげの花
ふたり和子
第二部 思ひ出す人々
Ⅰ 伊藤公の思ひ出
寵を受けるまで
公人としての伊藤公
梅子夫人
交はり
書
好物
伊藤公と桂公
Ⅱ
桂公の思ひ出
頭山滿さん
孫逸仙さん
高峰さん
入澤逹吉先生の話
大倉喜八郎さん
片岡直方さん
根津嘉一郎さん
先代尾上梅幸の話
福澤桃介さん
中橋徳五郎さん
望月圭介さん
堅人の井上準之助さん
井上さんの年回に詣でて
久原房之助さん
三鬼隆さんの話
澁澤正雄さんの思ひ出
鐘紡ごのご縁
片岡千代之助の話
西園寺公望さん
伊東巳代治さん
井上馨さん
星亨さん
寺内正毅さん
澁澤榮一さん
三井の米山梅吉さん
床次竹二郎さん
田中義一さん
Ⅲ
母のおもかげ
姉の思ひ出
神崎流を名乘って
二代目神崎ひでのことども
川口秀子
敏三郎の死
第三部 をりをり
Ⅰ
寶惠駕籠
お座敷
舟遊び
髪
今昔藝者氣質ーお客氣質
大阪の昔のお茶屋
花
落籍祝
留をんな
Ⅱ
女の酒のみ
秀千代の啖呵
秀千代後日物語
祝儀
鐵仙花
あこがれ
Ⅲ
おばあちやん
ラジオ體操
めぐりあひ
家を賣る
高濱先生
舞の苦心
舞狂
氣に入らぬ風
奇遇
歸朝した令息
地唄
成田詣
我が家の春
Ⅳ
短歌
俳句
第四部 藝談粹談
六代目の思ひ出
六代目のアゴヒゲ
藝の蟲松緑・梅幸
勘三郎の發奮
幸四郎・歌右衞門
六代目と海老藏
十五代目羽左衞門の稚氣
粹人小林一三
大僧正の戀
播磨屋小唄教室
先輩吉右衞門
あとがき