いしようにつぽんでん
   異稱日本傳 十五巻 松下見林
支那朝鮮の諸書中より、我が日本に關する事實を、抄出訂正したるものなり。我が邦の事績、從來彼の土の書に散見するものあり、然れども往々傳聞の誤あり、是非眞僞の混淆あるを以て、これが是正を謀り、支那歴代の正史以下凡百の書を渉獵し抄録し、兼ねて國書を引徴して訂正したるものなり。上中下三巻を分けて都合十五冊とせり。元祿元年戊申〔二三四八〕の自序あり。同六年癸酉に刊行せり、
◎松下見林は、京都の儒醫なり。漢學及び國畢に精し、寛永十四年丁丑〔二二九七〕生る。姓は橘、名は慶攝、字は諸生、西峯散人と號す。古林見宜に就き異學を修め、年十五都講となり、二十一歳の時見宜の歿後、其の業を襲ぐ。博覽強記和漢の書に通ぜざるなく、藏書十餘萬あり、借覽を乞ふものあれぱ親疎を問はで喜で之れを諾したりき。年五十餘にして、高松侯に仕ふ、侯能く優待し、なほ京都にありて、心を著作に用ひしむ。元祿十六年爽未〔二三六三〕十二月年六十七にて歿せり。

http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ri05/ri05_02260/index.html
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920334
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2610866 (巻三)

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/isyonihonden.pdf


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:59:18