白柳秀湖
昭和17.6.17
千倉書房
本書は昭和九年九月を以て初めて世に問うた『日本民族論』の書直しである。
第二編
第二章 言語学上から見た日本民族の故郷 pp.103-139
単語の研究のみに囚はれた従来の民族研究
擬音に始まった単語には世界共通のものが少なくない
発音上から考へられる民族の血統的相違
パミイル高原で末廣型にその要を接する世界の三大語系
インド-ゲルマン語すなはち屈折語
崑崙語すなはち孤立語
ウラル-アルタイ語すなはち漆着語
ウラル-アルタイ語とインド-ゲルマン語との比較
発音の相違は人類生理組織の相違から生ずる
『ろ』の語頭に来る支那系日本語はすべて不祥不吉
民族の渾成と語法の勝利
第三編
第二章 倭族
『倭奴國』のよみかたに関する考証
第四編
第二章 漢民族の集団的包容並にその主要産業の摂取
『シナ』の語源は秦か絹か