竹島茂
『舞台裏の現代史』
速記
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN09749527
1 ミミズ文字のなぞ 速記の符号
尾行された買出し(9)
スパイ容疑の「暗号」(13)
符号の解読(17)
「毎日式」の夢(25)
2 話し言葉と同じ速度で 速記の実用化
言葉の早さを追いかける(35)
プロへの道(41)
田鎖綱紀の発明(45)
先駆者たちの苦闘(49)
速記の名づけ親(58)
講談速記本の登場(61)
3 帝国議会への採用 速記の権威
若林の弟子たち(75)
速記に対する不評(78)
未熟のゆえに(82)
帝国議会をめざして(86)
当局側の心配(91)
金子堅太郎によるテスト(95)
逐語記録の特徴(108)
第一議会の景況(99)
4 議場騒然の中で 速記の偽造
速記されなかった重要発言(113)
速記者には大事件も小事件もない(119)
乱闘渦中での恐怖(126)
速記者のストライキ (131)
すっきりしない事態収拾(134)
院外団の暴挙(141)
結末(150)
5演説速記録をめぐる裁判-速記の鑑定
尾崎行雄の演説(157)
事件の顛末(162)
問題の速記(165)
速記の信憑性を鑑定(176)
明治時代の先例(185)
6座談会はつくられる 速記の潤色
座談会のおこり(191)
『新潮』の創作合評(195)
佐藤春夫、筆記者を叱る(201)
行儀の悪いゲストたち(204)
速記にあらわれる個性
7時代の歩みとともに 速記の宿命
全盛時代の講談速記(221)
大阪の速記界(224)
速記じゃ手間がかかりすぎる(229)
浪花節との勢力争い(235)
新聞社の花形だった電話速記(240)
速記大衆化時代の速記者(248)
あとがき
人名索引