紀田順一郎
悪魔の文字と闘った人々


第一章 幕末活字顛末記 活字に憑かれた人々 1
 忘れられた活字の碑
 オランダ渡来の印刷機
 通詞の小遣い銭稼ぎ
 アナログからデジタルへ
 やはり西洋は進んでいた!
 活字読者の創生
第二章 舌字との密約 "荘厳なる森"に魅せられた人々 21
 "痛快な出版"を夢見て
 獄中で詩集を印刷
 個人印刷で大震災を速報
 遙かな、夢幻の国への憧れ
 生活学と離れられない……
 活字という荘厳な大森林
 ワープロ、DTPに直結する喜び
第三章 起死回生の夢 昭和活字文化の七十年 41
 出版史上の奇跡『本当だろうね」
 蹴とばされた文庫本
 一夜で三〇〇万部
 活字文化の黄金時代
第四章 ことばの海に漂う 諸橋轍次と大槻文彦 61
 基礎カード四〇万枚
 五万字の遺産
 大うそつき先生と呼ばれて
第五章 カナに生きガナに死す カナ文字運動の理想と現実 81
 漢字亡国論の登場
 信念のカナ文字論者
 新しい文化運動を目ざして
 カナ文字論は過去のものか
第六章 ローマ字国字論の目ざしたもの 田中館愛橘、田丸卓郎と日本のローマ字社 105
 異国船がもたらした二十六文字
 読みにくいのは慣れの問題
 文化的落差だけがのこった
第七章 日本語改造法案 人工文字に賭けた人々 129
 日本版シュヴァイツァーの"愛の文字"
 姦夫と姦婦を区別する
 世界絶無の大作
 ふしぎな情熱
第八章 漢字廃止論VS.漢字万歳論 国語表記論争の過去と現在 157
 世界最高の言語はフランス語……
 固有名詞などは変えてしまえ!
 漢字万歳、万々歳
 つぎの"大改革"はいつ?
第九章 縦のものを横にする 横に書いた日本語の歴史 177
 横書きは外国語辞書から
 特攻隊の遺書も横書き
 戦後の事務合理化と横書き
 ついに国語辞書が横書きに
第十章 営々と刻まれた一点一画 ガリ版文化の八十年 201
 明治のOA革命
 着々と進む改良
 孔版界に天才現る
 短かったガリ版黄金時代
 ガリ版の長所と短所
第十一章 五万字を創った人 石井茂吉と写植の創世紀 225
 半生を傾けた文字の道
 活字なしで印刷する大発明
 先駆的な写植出版物
 最低でも五〇〇〇字は必要
 成熟期に入った写植文化
第十二章 毛筆から活字へ 邦文タイプライター開発夜話 245
 毛筆全盛の風潮に反逆
 邦文タイピストは職場の花 
 近代日本の発展にあわせて
 パーソナル用の開発と発明王の晩年
第十三章 日本語の工学的征服 ワープロ第一号機の誕生まで 265
 いまや活字文化に貢献
 壁を破った工学的思考
 製品化への困難な道
 ワープロ第一号機への賞賛と反発
第十四章 一億人データベース 電話帳の過去・現在・未来 285
 いろは順だった電話番号簿
 なんと外字が五六〇〇
 とにかく多い鈴木、佐藤
 多様化する電話帳の未来
参考文献・取材協力 304
あとがき 306
索引 311


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:08:15