葦手の話(日置昌一『話の大事典』)


 和歌や文字の散らし書を葦手書といい、また文字に繪畫を巧みに融合したものを葦手繪と稱したもので、その状が恰も葦の打靡いたように似ているので斯くは言ったものであろう。その起原はいまだ詳かではないが、古くは宇津保物語に見えており、平安朝の初期ごろから行われ初めたものといわれている。
 下女の文梵字を拈《ひね》る様に書き (明和)
 上書を見て簪《かんざし》でこぢはなし (明和)
 當り芝居矢的屋のあしで書き (安永)

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusi/0049.html


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:05:11