藤本義一
時代小説
大塩平八郎

関西弁会話

集英社文庫
p.349「美しい京訛
解説 小松左京

大坂弁に一寸京都訛が混った。

言葉は柔かな大坂弁である。

平八郎は、ことさら粘っこい商人口調でいった。

京都訛をみせたのだった。

またも京訛が出た。

大坂弁の語尾と京都弁の語尾をまぜ合わせて使っているような節が見受けられる。それも、ものの一呼吸もしない裡に変っているのだ。「ソウダス」ヒトう大坂訛が「ソウドス」というのになっていくのだ。ダスとドス、これを同時に使う大坂人もいなければ、京都人もいないのだった。

大坂と京の境にある山崎あたりで、はっきりとダスとドスがわかれてくる。

またも一転しての大坂弁から京都弁であった。

大坂弁なら、良いということをええという。良いぞはええぞである。

大坂弁で毒付いた

伊吹山あたりの訛

江戸の幇間口調


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Last-modified: 2023-06-24 (土) 20:40:07