蜂矢真郷
http://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-1063-6.html
清文堂出版
第1部 古代語の語構成・文法・語彙
動詞の活用の成立──木田章義氏「二段古形説」をめぐって── 蜂矢真郷
“動詞の活用の成立”についての諸説
動詞と派生形容詞との関係
修正二段古形説
考察の結果と残る問題
『日本語歴史コーパス』を利用したジャンル別特徴語の抽出とその周辺 村田菜穂子
はじめに
『日本語歴史コーパス』の「本文種別」と「ジャンル」を用いた分析
ジャンルごとの特徴語について
おわりに
ミ語法における節の形成と意味 竹内史郎
はじめに
動詞連用形節からの類推による状態性述語文の従属節化
節の意味
おわりに
ナを伴う二音節化名詞 蜂矢真弓
はじめに
ワナ〔羂〕・ハナ〔端〕・エナ〔胞衣・胎衣〕
スナ〔砂・沙〕・コナ〔粉〕
スナゴ〔砂子〕・コナカキ〔餗・糝〕の異分布
複合語の前項部の場合におけるコの同音衝突
単独の場合におけるコの同音衝突
複合語の後項部の場合におけるコの同音衝突
まとめ
上代・中古の動詞「~カフ」・「~ガフ」 中垣徳子
はじめに
本来型のもの
動詞カフ(交・差・替)を伴うもの
動詞カフが接尾語化・濁音化したもの
その他のもの
おわりに
第二部 古代漢字文献
『日本書紀』における高句麗、百済、新羅の官職名 柳玟和
はじめに
高句麗の官職名
百済の官職名
新羅の官職名
おわりに
前田本『日本書紀』の日・朝固有名詞の声点について 朴美賢
はじめに
前田本『日本書紀』の日・朝固有名詞の概要
中国中古音との対応関係
日本呉音・日本漢音との対応関係
日・朝固有名詞の共通の漢字の声点
結論
『日本書紀』の分注──〈倭義注〉とその偏在から考える── 是澤範三
はじめに
倭義注の定位1
倭義注の定位2
おわりに
『日本書記』古訓「ウカラ」「ヤカラ」考 金紋敬
はじめに
古訓「ウカラ」の用例とその意味
古訓「ヤカラ」の用例とその意味
おわりに
御巫本『日本書紀私記』の和訓の系統──一峯本との関係を中心に── 山口真輝
はじめに
書紀古訓との比較
御巫本と一峯本和訓の近似性
複数訓から見た御巫本と一峯本との関係
まとめ
「五国史」宣命の「之」字 池田幸恵
はじめに
宣命体文献における「之」字
上代文献における「之」字の用法
続日本紀宣命の「之」字
日本後紀宣命から文徳実録宣命の「之」字
三代実録宣命の「之」字
変体漢文における不読字──段落標示用法を中心に── 田中草大
はじめに
変体漢文における不読字二類
段落標示用法の「矣」の消長
段落標示用法の「矣/焉」「焉/矣」の消長
出自など
おわりに
『和名類聚抄』の「玉類」項について 吉野政治
はじめに
「玉類」という項目立て
『和名類聚抄』と『広雅』との一致と不一致
「玉」と「珠」
「水精」と「火精」
「雲母」と「玫瑰」
おわりに
蜂矢真郷教授略歴
蜂矢真郷教授論著目録
あとがき
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