西舘好子
井上ひさし
p.38
好子の出た小学校の当時の校長は志波末吉という気骨漢で、戦後の国語教育に大変な貢献をした人物である。 進駐軍のローマ字化提案に真っ先に反対し、自国の文字と言葉を守れ、日本語を守れとカタカナを推奨し、授業はほぼ国語が主であった。