角田太作
1991.4.20(1991.9.30の第2刷による)
(1991.5.25 と2007年5月18日の第10刷にはあり)
『世界の言語と 日本語』
くろしお出版
ISBN:978-4-87424-054-0


はしがき
第1章 はじめに
    1.1 言語類型論
    1.2 諸言語を比較することの意義
    1.3 日本語を世界の諸言語と比較することの意義

第2章 語順
    2.1 はじめに
    2.2 資料
    2.3考察

第3章 格
    3.1 はじめに
    3.2 格の組織
    3.3 まとめ

第4章 名詞句階層
    4.1 はじめに
    4.2 格組織
    4.3 日本語の受動文
    4.4 発話当事者の視点ハイアラーキー
    4.5 日本語の他動詞文の無生物主語
    4.6 「は」と「が」
    4.7 ナバホ語の語順
    4.8 ジャル語の付属代名詞
    4.9 日本語の形式名詞「こと」など
    4.10 まとめ

第5章 他動性
    5.1 はじめに
    5.2 伝統的な定義
    5.3 日本語の他動性の研究
    5.4 原型
    5.5 他動性の定義の提案
      5.5.1 他動性の原型の意味的な側面
      5.5.2 他動性の原型の形の側面
    5.6 日本語における他動性
    5.7 意志性
    5.8 残された問題
    5.9 おわりに

第6章 二項述語階層
    6.1 はじめに
      6.1.1 述語
      6.1.2 項
      6.1.3 日本語での項の例
    6.2 二項述語階層
      6.2.1 意味
      6.2.2 品詞
      6.2.3 格
      6.2.4 ボイス
      6.2.5 日本語への反映
      6.2.6 ロシア語への反映
    6.3 まとめ

第7章 所有傾斜
    7.1所有者敬語
      7.1.1 はじめに
      7.1.2 所有傾斜
      7.1.3 所有者敬語(その1):いわゆる尊敬語
      7.1.4 所有者敬語(その2):いわゆる謙譲語
      7.1.5 個人差について
      7.1.6 「正しい」敬語との関連
    7.2 所有者昇格
    7.3 豪州原住民語の所有格と同格表現
    7.4 日本語の所有の動詞
    7.5 日本語の「名詞+の+名詞」
    7.6 英語の疑似過去分詞
    7.7 ワルング語とジャル語の所有接尾辞
    7.8 身体部分と属性について
    7.9 「している」,「ある」,「持つ」と「所有物+の+所有者」
      7.9.1 「している」
      7.9.2 「ある」
      7.9.3 「持つ」
      7.9.4 「所有物+の+所有者」
      7.9.5 まとめ
    7.10 まとめ

第8章 主語主格,主題動作者:文法分析の四つのレベル*1
    8.1 はじめに
    8.2 四つのレベル
    8.3 混乱の例
    8.4 意味役割のレベルと格のレベルの関係
    8.5 意味役割のレベルと情報構造のレベルの関係
    8.6 格のレベルと情報構造のレベルの関係
    8.7 学問での理論的構築物,即ち,学者のでっち上げ
    8.8 文法機能のレベル
    8.9 英語における文法機能
    8.10 文法機能を考える時の注意
    8.11 日本語における文法機能
    8.12 諸言語における主語
    8.13 まとめ

第9章 日本語は特殊な言語ではない。しかし,英語は特殊な言語だ。
    9.1 はじめに
    9.2 語順
    9.3 格
    9.4 名詞句階層
    9.5 他動性
    9.6 二項述語階層
    9.7 所有傾斜
    9.8 文法機能と主語
    9.9 まとめ
    9.10 誤解の原因

第10章 言語教育への提案
    10.l 初めに
    10.2 母語の影響
    10.3 テストの結果への反映
    10.4 諸言語の知識
    10.5 まとめ

第11章 おわりに

参考文献
大付録 語順の表

付録 言語の分類

索引
 事項と語彙などの索引
 言語名の索引
 人名の索引

図と表
図1 格の組織
図2 動作格型格組織
図3 シルバースティーンの名詞句階層
図4 対格と能格の分布
図5 日本語の能動文と受動文
図6 日本語の二項述語の格枠組み
図7 所有者敬語(その1)
図8 所有者敬語(その2)
図9 所有者傾斜のその他の反映
図10 テストの結果

表1 日本語、英語とタイ語の語順
表2 ワルング語の格組織
表3 飾りの表現
表4 日本語における他動性
表5 二項述語の分類
表6 日本語の所有の表現


*1 古い版では、目次のみ「主格,主語……」

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Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:59:37