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詩學新論 三卷 原直著
原直(原田氏、自ら修して原とす)直、字は温夫、東岳と號す、吉左衞門と稱す、越後の人、本姓は酒田氏.出で丶原田氏を嗣ぐ、原田氏は日出侯の世臣にして、巨室を以て藩の大夫たり、東岳、經義を伊藤東涯に學び、叉た服部南郭に從ふて古文辭を修む、天明三年十二月三日歿す、享年五十有五。
此書は、三百篇より説き起し、明代に至るまで、各時代の詩風を細に詐論せめ、特に唐明二代の詩に就いては、詳備を極めたり、江村北海の序に、此書雖論駁不一、要爲嘉靖諸才子發耳と言へり、以て其の著作の大旨を推すべし。