佐藤喜代治(編)『国語史の新視点』国語論究、第 8 集, pp. 311-351, 明治書院
一 はじめに
(1) 役割語の定義
二 〈博士語〉からの接近 二・一 お茶の水博士
二・二 天馬博士
二・三 〈博士語〉を遡る
三 位相差と役割語
三・一 田中(一九九九)に見る位相差研究 三・二 共有知識としての役割語 三・三 二つの研究の共通点・類似点と相違点 三・四 位相差の背後にある役割語の知識
四 役割語の機能
四・一 人間の範疇化の指標としての役割語 四・二 メディアにおける役割語の機能 四・三 コミュニケーションにおける役割語の機能
五 役割語の歴史的発展
五・一 古代・中世 五・二 近世 五・三 近代
六 役割語の構造と社会
六・一 〈標準語〉の構造
六・二 〈標準語〉〈田舎言葉〉と言語の価値・威信 六・三 ピジン日本語
七 まとめと今後の課題