門田勲

p.273 「神戸言葉

p.288

火野葦平が二、三ヵ月前の雑誌に「馬賊芸者」という小説を書いていた。
「おや、信吉さん、おひとり?」
「ひとりぢゃなかたい。梅ちゃんば、つれて来とる」
「そうぢゃなかよ。どげんして、あそこへ行きんしゃらんとな?」
 博多弁というのはむずかしい。これはその小説のはじめに出る芸者の会話だ。


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:07:16