阪倉篤義
講談社現代新書
昭和五三年九月二〇日第一刷発行
昭和五七年二月二〇日第五刷発行
橋本行洋「私が勧めるこの一冊」『日本語学』2011.3
第一部 語源をどう考えるか 5
1 名づけの由来 6
区別のための記号
固有名詞の特色
なぜ「ヤマ」か
語源の探究
名は体を表わさない
「カステラ」「バリカン」
「むらさき」の語源
原義から転義へ
「おんな」の語源
語源探究のむずかしさ
2 語源の解釈と類推 24
「おぎなう」は「置き縫ふ」
「文福ちゃまが」
語音転倒の条件
ツルベかツブレか
合理的関係づけ
「寝耳に水」
民衆語源
「目だくな」↓「めんどうだ」
宛字からの解釈
誤った回帰
月にやるせぬわが想い
新語創造と類推作用
3 語源の考え方 40
語源学の方法
「□○り」の構造
擬態語的語基
「-ら」の形
「あっさり」「やっぱり」
「しほ」と「しをる」
他の語との関係の探究
語基の設定
情態言
情態言の単独用法
名詞化するi
ウ列音で終わる語
動詞と名詞の未分化
「春」の語源
「春」と「開く」
今後の課題
第二部 語源と語義 65
1 日本語の感情表現 66
2 「やさしさ」の両面 82
「はにかみ」「はづかし」「やさし」
3 心のいたみ 96
「いたはし」「いとほし」「いとはし」
4 〈ことざま〉と〈こころざま〉 113
「いと」「儘丸の主母」「竹天止」
5 悲哀と愛情 126
「かなし」「ゆかし」
6 愛惜の思い 151
「をし」「あたらし」「勿体なし」
7 語義から語源へ 171
「わりなし」
補注 180
あとがき 195