陳舜臣
陳舜臣『漢古印縁起』
どこが変わっているのか、開き直ってきかれると返答に困るが、とにかく普通の人とは違ったところがあった。たとえば、河村は奈良の人なのに、関西で仕事をして、関西弁を使おうとしなかった。卓治などは東京に出て、もうずいぶんになるが、私と会ってしゃべるときは、いつも関西弁である。