太田嘉方 萬治三年

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ゐんきやうしやちうせう
   韻鏡遮中鈔 三巻
 韻鏡を講説したるものなれど、著者と出版の年月とを詳にせず。


現行本にては作者が分らぬが、韻鏡反切指南抄に此書も亦太田嘉方の著だと有る。此書の題簽にも重鐫/韻鏡遮中抄と有るは或は初は指南抄と相竝んで遮中抄が有り、其の再刻が此なるか。五卷より成りて第一卷は張氏の序列を解し、第二・三・四卷は圖を出せるが重鐫/頭書韻鏡と題せるも著く萬治本と同じく、第五卷は諺解追加と標して六書八體を出し各轉の追加字八百六十五字を收めて居る。此書には發行書肆名の有ると無きとの二版あり、又靜嘉堂文庫には遮中鈔諺解といふも有る。諺解は内容遮中鈔と同じきが順序は先後して居る。貞享四年(二三四七)の刊。
岡井慎吾『日本漢字学史』


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:07:59