鮎川哲也

昭和39年初出
角川文庫(昭和50年)による

p.27 和製英語みたいな名[…]ヒネルトジャーが水道で、ワルトアンデルが饅頭というあれである。
p.30 東京にでてから間もないとみえ、おくに言葉が恥かしいのだろうか、終始無言のままで働いている。
p.89 言葉に訛りがなかったから、わたしは東京近辺の生れだと思っていましたがね
p.108 風呂屋のことを湯屋と呼んだことに気をとられていたのだ。[…]「風呂に入る」というかわりに「油にいく」などといった。
p.119 廓言葉の目的としたものの一つは、娼婦の出身地をかくすためだったという。[…]「おいどんは薩摩の産でごわす」なんていわれたらどうだろう。あたかも西郷どんと同衾しているような[…]
p.143 いささかアクセントの怪しい標準語で
p.166-7 言葉の訛り 地方育ち 完全な標準語 旋律どおりアにアクセントをつけた「アカトンボ」が東京の発音であって、地方の人はこれを「垢トンボ」というふうに
p.193 わたしども満洲の小学校で教育をうけたものは[…]小学五年生になると、手ぐすね引いて待っていた中国語の教師により北京官話をみっちりと叩きこまれる
p.194 日本語のなかに北京語の単語をはさんで意志を通じたりする
p.224 歯切れのいい東京の言葉で喋りよったから、関西の生まれやおまへん
p.226-7 東北や関西の人とちがって九州人は東京弁をマスターするのが巧い、という話を聞いたことがある
p.230 わかい教師は標準語にちかい言葉でそういうと
p.230 熊本弁というやつは、文字で書けば意がつうじるけれども、妙なイントネーションをつけて早口で喋られると[…]
p.236 ちゃんとした東京弁
p.261 江戸っ子特有のエリート意識が強烈で、ことさら変な日本語をつかう。煙突のことをエンタツ、ジャムパンのことをジャミパンといったり、芝居のことをしばやといったりする


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:38:15