黒川伊保子
新潮新書078
2004.7.20
isbn:9784106100789
序章 ブランドをつくるマントラ
日立のマントラ
商品名の音
音のサブリミナル
第1章 ことばの音
おっぱいの音
母を呼ぶ音
MとPの快感
音と人間の生理
気持ち良いことばは語り継がれる
この世の始まりの魔法
文字でも聴覚野が刺激される
名前は呪である
ことばの本質
文字のイメージ
第2章 サブリミナル・インプレッションの力
ものの音と脳
音の共鳴体としての身体
脳に響く音
「ことばの音」の定義
「右脳で聞く」ということ
潜在脳のイメージ
サブリミナル・インプレッションとクオリア
「マニフェスト」の甘さ
第3章 鍵は擬音・擬態語
言語学から脳へ
脳科学から言語へ
感性工学から言語へ
マーケティング論の視点
九千年のタイムトラベル/インド/ヨーロッパ祖語からの発見
「培」「倍」「by」
肉体の悦び/発音の生理構造からの発見
粘りのある「バビブベボ」
カラカラとサラサラ
すべりのいい「S」
かたい「K」
とろみのある「T」
なぜキツネはズルイのか
第4章 音のクオリア
日本語の音と文字
濁音の見事さ
母音語の奇跡
辛口のキレを持つ「k」
Cの存在理由
確かな手応えの「T」
光と風のモニュメント「S」
未来への光「H」
ベッドルームの音「N」
満ち足りた女の「M」
哲学の響き「R」
男たちを興奮させる濁音
吐き出すブレイクスルー系
母音は世界観を作る
アイウエオのサブリミナル・インプレッション
エントロピー増大関数としての「Y」「W」
第5章 ブランドマントラになった商品名たち
未来に向かって走るブランド
トマトジュースが甘い理由
少女たちの救世主
男の子が走り出す音
牛丼と豚丼
化粧品ブランドの棲み分けマップ
終章 日本人は言葉の天才
世界が二つの言語に分かれた日
溶け合うことば
威嚇し合うことば
日本語は母音語
日本人の絶対語感
岩永嘉弘『ネーミングの成功法則』
木通隆行『ネーミングの極意』
大和田洋一郎