齋藤希史
『漢文脈の 近代』
名古屋大学出版会

  はじめに

  第I部 〈支那〉と〈日本〉
第1章 文学史の近代
      ―和漢から東亜へ―
   一 〈文学史〉の始まり 
   二 〈和漢〉と〈支那〉 
   三 〈日本〉の確立 
   四 〈東亜〉へ 
第2章「支那」再論
   一 呼称としての〈支那〉 
   二 〈和漢〉の解体と〈支那〉 
   三 梁啓超の〈支那〉 

  第Ⅱ部 梁啓超と近代文学
第3章 新国民の新小説
       近代文学観念形成期の梁啓超
   一 通俗のための小説 
   二 国民のための小説 
   三 文学雑誌の誕生 
   四 進化する文学 
第4章 「小説叢話」の伝統と近代
   一 中外の比較 
   二 進化の中核 
第5章 官話と和文
       梁啓超の言語意識
   一 母語 
   二 粤語と広東
   三 漢民族意識と文言そして官話
   四 日本語 

  第III部 清末=明治の漢文脈
第6章 小説の冒険
      ―政治小説とその華訳をめぐって―
   一 『佳人之奇遇』の華訳 
   二 〈小説〉の文体 
   三 『経国美談』の様式 
   四 〈正史〉と〈小説〉 
   五 〈小説〉の〈近代〉 
第7章 『浮城物語』の近代
   一 新聞紙の小説 
   二 「報知叢談」から「報知異聞」へ 
   三 ルビと挿図 
   四 自叙体 
第8章 明治の游記
      ―漢文脈のありか―
   一 『木屑録』
   二 作文の手本 
   三 景・史・志 
   四 『航西日記』 
   五 漢文脈のゆくえ 
第9章 越境する文体
      ―森田思軒論―
   一 欧文直訳体
   二 意趣と風調 
   三 漢文脈の核心 

  第IV部 今体文のメディア
第10章 『記事論説文例』
      ――銅版作文書の誕生―
   一 『記事論説文例』 
   二 銅版印刷 
   三 作文書の系譜 
   四 模倣と普及 
第11章 作文する少年たち
      ―『穎才新誌』創刊のころ―
   一 『学庭拾芳録』 
   二 『穎才新誌』 
   三 作文の虚実 
終章 象徴としての漢字
      ―フェノロサと東洋―
   一 日本美術との邂逅 
   ニ フェノロサの文学観 
   三 詩の媒体としての漢字考 
  注
  あとがき
  索引 巻末


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2022-08-08 (月) 10:01:21