鮎川哲也

昭和39年初出
角川文庫(昭和50年)による

p.27 和製英語みたいな名[…]ヒネルトジャーが水道で、ワルトアンデルが饅頭というあれである。
p.30 東京にでてから間もないとみえ、おくに言葉が恥かしいのだろうか、終始無言のままで働いている。
p.89 言葉に訛りがなかったから、わたしは東京近辺の生れだと思っていましたがね
p.108 風呂屋のことを湯屋と呼んだことに気をとられていたのだ。[…]「風呂に入る」というかわりに「油にいく」などといった。
p.119 廓言葉の目的としたものの一つは、娼婦の出身地をかくすためだったという。[…]「おいどんは薩摩の産でごわす」なんていわれたらどうだろう。あたかも西郷どんと同衾しているような[…]
p.143 いささかアクセントの怪しい標準語で


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