中村桃子(2007)
『〈性〉と日本語 ことばがつくる女と男』
NHKブックス1096
2007(平成19)年10月30日 第1刷発行
はじめに
Ⅰ「わたし」はことばでつくられる
第一章 ことばとアイデンティティ
1 アイデンティティはどこから来るか
2 非対称な「女ことば」と「男ことば」
3 言語資源が切り開く地平
第二章 「翻訳」のことばを読む 再生産される言語資源
1 翻訳がつくるアイデンティティ
2 新しい「男ことば」の登場1「です・ます」から「ス」へ
3 変わりゆく「親しさ」の表現
Ⅱ 日本語に刻まれた〈性〉
第三章 セクシュアリティと日本語
1 恋愛小説の言語資源
2 異性愛はことばに宿る
3 〈男〉は中心、〈女〉は例外li異性愛から見た言語資源
第四章 変わりゆく異性愛のことば 「スパムメール」「スポーツ新聞」「恋愛小説」
1 スパムメールに刻まれた異性愛の構造
2 男たちの共同体
3 親しさを希求することばの格闘
Ⅲ 創造する言語行為
第五章 なぜ少女は自分を「ぼく」と呼ぶのか
1 少女は言葉づかいの規範を破りつづけてきた
2 新しい〈少女性〉の創造
3 押しつけられる自称詞
4 「言葉づかいへの批判」今昔
5 少女の「男ことば」に萌える男たち
第六章 欲望を創造する1消費社会と〈性〉
1 ファッション誌という共同体
2 女性誌と男性誌1「親しみ」の相違
3 新しい男性雑誌共同体
終章 「日本語=伝統」観の閉塞を超える
1 日本語という不安
2 日本語をみがくために
3 開かれた伝統にむけて
参考文献
あとがき