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http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_486282

古は哥よむ人の文かゝぬはなく、文書人の哥よまぬ
もなかりけり 後の世には哥はさもと覚ゆばかり
よむ人もはし書の拙きのみかは其哥をさへおとり
さまにきゝなさるゝは只文に心を用衆ならずや
抑文のさま古今さま〳〵なるうち ひたぶるに
源氏物語を見ならふべし 今我友蓮阿
法師 世に名有人々のふみを拾集て
文苑玉露と名付てひめ置しを書屋
なにがしねもころにこひて こたび梓に
のぼすとて やつがりに序をこふに[…]
賀茂季鷹


上巻
柳のこと葉 本居宣長
桜のこと葉 本居大平
東山の花といふことを 藤井高尚
野田の藤の記 下河辺長流
やよひのつごもりの日、ちかたけが別業にまねかれておもひつづける 加茂真淵
月前納涼 宣長
まき田永世のあるじするに 真淵
むしえらみのふみ 藤原福雄
すみだ川に月見る詞 福雄
おなじをり 丸山公庸
おなじをり 鵜殿よの子
井の月 宣長
初冬時雨
雪の日ひとりごと 上田余齋
南窓亭の詞    荒木田久老
五十槻園の詞 宣長
兼葭堂の詞 
鴻雁堂の詞 久老
菊の園の記 
おくの山里の詞 高尚
桃の門の詞 大平
明学堂なる額といふ物に 加茂季鷹
蕎麦の記  円珠庵契沖
和琴を三井高蔭にゆづるにそへたる詞 宣長
ふたつの琴の名つくるとてそへたる詞 季鷹
鶏形の鈴を見てあげつろふ詞 大平
石を藤原堅石におくる詞 久老 
盆石の詞 大平
小堀遠州の銘佐山とある茶入に 宣長
柿本の影にかける詞 長流
楠木正成が伝の賛
伯夷叔齊のゑに 久老
常に友がきにをしへさとしける詞 真淵
賀茂翁のをしへのえうをとりて人に 久老
勧孝辞 伴蒿蹊
述懐といふ題にて 宣長
鎌倉にあそぶ詞 福雄
留別 千足 真言
わかれにおくる 福雄
なにはへゆく人をおくる よの子
青木美行ぬしの越の道のくちに帰るを送る
○松蔭亭之詞 高尚 
○玩芳樹乃詞 
○瓢に書たる詞 久老 
○奉神詞 福雄 
○賀茂翁のみかたに 橘千蔭 
○神尾範寿墓誌 久老 
祭芳宜園大人墓文 村田春海 
歌の体裁の論 蒿蹊 
歌の風致の論 久老 
詞に近古なき論 
万葉代匠記序 契沖 
万葉五十首長歌解序 真淵 
新採百首解の序に附てしるす 
万葉集玉の小琴の序 宣長 
ふたたび古万葉集を見ける時 久老 
古今餘材抄序 契沖 
源注拾遺序 
林葉累塵集序 長流 
片歌かしの下葉序 呉綾足 
東江書話序 荷田御風 
晩花和歌集序 契沖 
漫吟集序 長流 
手向草序 田中道麿 
殿村道応七十同妻六十賀集序 宣長 
鈴屋老翁七十賀宴和歌序 大平

下巻
桜のわか葉を題にてよみける歌の序 長流
月の名所をよめる歌の序
薬山のうた并序 久老
千とせの筐のおくに 春海
山里記のおくに 伊久売君
杉の下枝のおくに 蒿蹊
涼月遺草跋 春海
冷野集のおくがき

消息文
春さとがもとへ 真淵
くめ子のもとへ返し
うはがきしられぬふみ
いくめ子の御もとへ返し
きよせ子のもとへ返し
はるさとがもとへ返し
きよせ子のもとへ返し
ともひ子の御かたへ御こたへ
よせ子のもとへ返し
二月廿日比、横瀧といふ山里に行て花見むと常雄ぬしと契おきつるに、 雨ふりければ、たがへにつかはすとて、遣しける 大平
小沢蘆庵ぬしのもとにおくりける 千蔭
伴蒿蹊のもとにおくりける 春海
常雄主江戸にゐられけるに七月の比遣しけるふみ 大平
季鷹主江戸にゐられけるにおこされける文のかへりごと 北辺成章 
若山主へかへりごと 季鷹 
本居ぬしのもとにおくり ける 千蔭 
かへりごと 宣長 
ふたゝび和麿にこたふ 春海 
白猿物がたり 荷田在麿 
秋の野に遊ぶ物がたり 作者不知 
背振翁物がたり 余齋 
人の拾破子の事問たるにしたふる 真淵 
花の枝にたんざくをつくる事
柳筥
田中道麿が妹がり吾許といふはいかなる称ぞととふにこたふ 宣長
春べといふ詞の事
あくがれといふ言の考 久老
はだれといふこと
こほろぎきり〴〵すはおなじものゝ考 春海
松むしすゞむし蛬 成章
ちうてんのこと
乞巧奠 真淵
○附録
閑草拾遺 鈴木倫庸
右のふみのおくに 真淵



森田雅也「近世後期和文集の越境 : 『文苑玉露』から『遺文集覧』へ」
https://doi.org/10.20620/nihonbungaku.45.10_22


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