松井栄一『「のっぺら坊」と「てるてる坊主」─現代日本語の意外な事実─』小学館
二〇〇四年四月一目 初版第一刷発行
ISBN:4098400898:detail

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はじめに 

序章 言葉の移り変わり 
 「のっぺら坊」と「てるてる坊主」の話 
 (1)「のっぺらぼう」だと思っていたが 
 (2)明治の辞書は「てりてり坊主」が優勢 

第一章 明治語の森をさまよう 1〈多様な読み〉 
 1「言語」と「雑談」
  (1)言語──昔は「げんぎょ」とも読まれた 
  (2)雑談──「ざつだん」に関する雑談 
 2「輸」と「差」
  (1)輸──「ゆ」以外にどう読まれていたか 
  (2)差──「さ」を「しゃ」と読むのは子どもの片ことではない
 3「居丈高」と「群集」
  (1)居丈高──たかだかそんな程度の話 
  (2)群集──「ぐんしゅう」はヌエ的な読み? 
 4「無人島」と「無人」 
  (1)無人島──「むじんとう」は少数派? 
  (2)無人──人がいても「ぶにん」とは? 

第二章 明治語の森をさまよう 2〈清濁を中心に〉 
 1「青空」と「天国」 
  (1)青空──昔の「青空」は澄んでいた 
  (2)天国──悔い改めて近づくのは「てんこく」 
 2堆い──「うずだかい」は雅語か 
 3満足──満足できない「まんそく」探し 

第三章 語形と漢字表記の多様性を見る 
 1異形の多い言葉 
  (1)あとずさり──あなたは「あとずさり」派か「あとじさり」派か
  (2)こんぐらかるあなたは「こんぐらかる」派か「こんがらかる」派か
 2漢字表記の多い言葉 
  がんじょう──「頑丈」が広まるまでの道のり 

第四章 新語・流行語をさぐる
 1新語辞典の役割
  アルバイト 
  ギャグとキス
  アパート
  俄然
  とっちゃんボーイ
 2流行語の運命
  イット
  ナウ
  「ギャル」と「まじ」
  キセル・キセル乗り
  テケツ

第五章 朝・昼・晩、三食の呼称と表記を調べる
 1朝の食事の言い方と表記 
 2昼の食事の言い方と表記 
 3晩の食事の言い方と表記 
 4その他
 5国語辞典中の三食の見出し一覧表 

第六章 言葉に郷里が現れる
 1物の名を表す言葉 
  あしっぴら
  てっぴら
  おばち
  ほおだま
  ふみつぎ
  むじり
  わらぐろ
 2動きを表す言葉
  あずる
  すわぶる
  つまえる
  つらう
  どしこむ
  ふぐれる
 3状態を表す言葉 
  ごしごし
  こてくさ
  ずぐろい
  あいそしい
  あくあく
  おおだたい
  ちょっこら
  てんつるか
  ほほら
  らっくり
 4今後の課題

講演 近代文学と国語辞典 
 1「辞典」と「辞書」
 2芥川龍之介と国語辞典 
 3「とても」と「全然」について 
 4日本語の漢字の読み 
 5「あいにく」と「あやにく」のことなど 
 6おわりに

索引 ことば 資料と事項


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